2014年9月19日金曜日

ハーフ再び

日曜日に経験した、山の村でのハーフマラソン。不甲斐ない結果によほど悔しかったのでしょう。翌月曜日は、朝方まで失敗の原因や次の大会を調べました。2日後にまで続く全身の筋肉痛が、悔しさを益々つのらせました。

翌水曜日の名古屋仕入れ往復道中も、視界に広がる穏やかな秋晴れにすっかりうずうずしてしまい

高山に戻り、昼飯を食べ、伝票整理をしたらいつもなら仮眠を取るのですが、よし、いける!と思い、ランニングウェアに着替えました。

レース3日後は軽く流すのが普通なようですが、試しに走ってみたいコースが頭にあり、内心は「これってムチャかなー」と何度も思いながらも、足が勝手に向かう感じでした。

街中を抜け、バイパスを越え、アソシアの横を登って行く。予想通りの過酷な登り坂。途中何度も心配になる。Googlemapで事前に調べておいた距離は明らかに21kmより遠い。疲労は残っていない感じだったが、何も仕入れ後の寝不足状態で臨まなくても。

目指したのは、山の村の再現。

意地になった?ヒゲおやじの冷や水?走りながら自問自答。

いや、レースで学んだことと、新しいコースを早速試してみたかっただけです。

登り坂は凄かった。山の村以上の激坂でした。はたから見たら歩いているかのような速度でしょうが、何とか歩くことなく峠に到着。4kmは登ったかな。先を見越したペースを守りました。

ありゃ。途中、看板が。

「災害の為、車輌通行止め」ランナーは車輌じゃないよね?と都合良く解釈して走り続ける。工事の方に見つかってしまったら、謝って引き返そう。

看板の先、峠頂上からの下り坂は、これ以上は無いだろうという最高のコースでした。木樹の香り、涼しい風、マイナスイオンを何度も肺いっぱい吸いました。シンと静まりかえった林道。自分の足音と、息づかいしか聞こえません。当然、車はほとんど通らないので、まさに私のためだけの道。後ろから猛スピードで追い抜いて行くダンプカーに怯えることもありません。堂々と道の真ん中を走れました。何という快感。

ところが、1点、どうしても気になってしまいアタマから離れなくなってしまった不安が。

それは、バテて足が止まることでもなく、工事の方に見つかって怒られることでもなく、この先のまだまだ長い道のりでもなく

全国ニュースにもなったという、熊出没注意(≧∇≦)

実はかなり怖かった。ランナーですからね。余分な物は何ひとつ持っていません。普段なら腰にフローリストナイフを付けていますが、まさか持ってきてません。(ま、持ってきていても刃渡り数cmの小ちゃいナイフで何ができるのって話ですが)

横や後ろなら全速で駆け下りますが、真正面で出くわしたら?登り坂を逆方向に逃げる?追い付かれるに決まっている。死んだふり?ただでさえ息があがっているのにムリに決まってる。「40代男性、ランニング中に熊に襲われる」Yahooニュースのトップページに載りかねないな。あるいは、「40代男性、ランニング中に熊に間違えられ、猟銃で撃たれる」それでも載りそう。きっとロクなコメント書かれない。

そんなしょうもない妄想をしながら、大きな黒い陰や、時折鳴る草木の音にビクっとしながら、ハイペースで駆け下りました。清見町藤瀬に着いたらもう安心。熊に出くわすことは無さそう。街に戻るだけです。

タイムはレースの時より全然遅かったけど、歩くことなく、約24km走り終えました。計測ミスがあったので定かではないですが、山の村よりキツイ高低差だったのは間違いなさそうです。

新たな課題もいくつか見つかりましたが、肩の力を抜いて走ったことでレース後に辛かった筋肉痛はほとんど無かったのが嬉しかった。(帰ってきてすぐに冷やせたこともあったとは思いますが)

次走る時は、iPhoneに鈴の音を入れていこう。アプリでありそう。







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