2014年11月8日土曜日

大怪我 そして後悔の日々

10月28日火曜日、朝8時50分頃でした。この日は一応休みでしたが、タスクを減らしたくて朝一からフェンスの塗装をやっていました。肌寒い曇り空で、今にも雨が降りそうな天気でした。

右側を塗り終え、反対側を塗ろうと脚立に登り、さあてっぺんからとハケを持った手を伸ばした直後

脚立がバランスを崩し倒れ、その上に激しく落下してしまいました。

そもそも脚立を設置した場所が悪く、片脚が土の上でした。冷静に考えてみれば危険なことは分かっていたはずなのに、急いでいたのでしょう。判断を誤りました。

落下の仕方が悪く、右腕を巻きこんでの転倒。右腕に激痛が走るのが分かりました。やった瞬間に、とんでもないことをやってしまったと頭では理解出来ていました。

右腕は、肘の関節から脱臼し、あってはならない方向に腕が曲がっているのが分かりました。ホラー映画のようです。激痛がハンパなく、全く身動きが出来ないほどでした。

転倒の音にビックリしたスタッフが店から飛び出して来ました。母や妻や次女まで出て来て、皆右往左往しているのが分かりました。

「大丈夫。車に乗って病院行くから」と、口で言いながら右腕の感覚が全く無く、激痛で動かせる状態で無かったです。

仕方なく救急車を呼んで貰うことに。

すぐに救急車が来てくれたようですが、私は痛みに身体が震えてしまい、足を悶えるばかりでとにかく痛みと戦っていました。向かいの喜十郎さんには毛布をかけてもらい、さんざん心配をかけてしまいました。

サイレンを鳴らして救急車が到着しました。「こんなアホなことで、救急車を呼んでしまい、本当に申し訳ない」という気持ちでいっぱいでした。ただ、今にして思うと右腕が完全にねじ曲がっていたので、すぐに呼んで貰って正解でした。

日赤に搬送されました。救急車の中で、「脱臼」という声が聞こえました。そうか、これが脱臼なのかと何となく分かりました。

救急治療室でベッドに移されました。服を脱げる状態でなかったので、肩から服の袖を切り取られました。チラッと見えた自分の右腕が、それが自分の腕とは思えないような状態になっているのが分かりました。見ると痛みが強くなりそうで、一度見た後は見るのをやめました。

呼吸を早くし過ぎたせいで、ノドが乾いて乾いてしょうがなく、看護婦さんに水を一杯くださいと頼みました。水を飲んでからは、少し落ちつくのが分かりました。

レントゲンを撮る為に部屋を出たときに、母と妻が見えました。「ただの脱臼やから心配するな」と告げました。父はこの場所で亡くなっているので、思い出させるようなことをして済まないと思っていました。

レントゲン撮影の為に、腕を触られる度に激痛が走りました。ガマンしたくても腕の震えが止まらなかったです。

整形外科から若い女医さんが来ました。実に淡々と状況を把握し、男の人を2人連れて

「脱臼を治しますね」と、腕をグッと3人がかりでつかまれ、ゆっくりと整復しました。

「パキッ」
音がして、正しい位置に腕がはまるのが分かりました。痛みが急激に収まり、痺れは取れました。鈍い痛みは続きます。

少し安心しました。ギブスをあてられ、三角巾で右腕を吊るし、帰っても良いことになりました。

診断の結果は、脱臼とはく離骨折。最初は、家族にも入院手術と言われていたらしいので、まだこの程度で済んで良かったのかもしれません。
 
それにしても

私の不注意のせいで、実に多勢の方に迷惑をかけてしまい、申し訳ないやら、情けないやら、後悔しても後悔しても足りません。

「やってはいけないことをやってしまった」

自分自身のアホさに、ただただ途方に暮れてしまいました。



0 件のコメント:

コメントを投稿