インターネットの普及とそれに伴う便利な機能により、私の生活はずいぶんと変わりました。その恩恵は計り知れません。
そのひとつが「学ぶ」ということ。
家でランニングしながら、何気無くテレビを見ていて気になったのが「ユーキャン」のCMの多さ。CMが多いということは、需要が高いタイミングなのでしょうか。
かつて「学ぶ」ということは大変でした。
図書館に通って資料を探したり、辞書や参考書を使ったり、義母に料理を教わったり、人生の先輩方にマナーを教えて貰ったり。
今はありとあらゆることが、インターネットで調べることが出来ます。
料理は、クックパッドのおかげでずいぶんと上手になりました。もちろん失敗も数多くあります。基本的に書かれている材料や分量を守ることが嫌いで、自分なりにアレンジを加えたがるので失敗も多いです。
昨日作った、切り干し大根の煮物は味付けが濃過ぎた。料理は、「薄い」のは足せば良いが、「濃い」のは薄くするのが難しい。
失敗を経験して、今度は改善策をネットで調べる。そうか、慌てて更に調味料を足してしまうとドツボにはまるのか。湯で薄めて出てきた水分を捨てるやり方や、酒を足すやり方など。
かつては、義母やばあちゃんなど、目上の先輩方に教わっていた秘けつも、ネットを使えば一流の料理人のアドバイスが見れたりします。短時間で「学ぶ」ことが出来る訳です。
私が最近挑戦しているのが、包丁を研ぐこと。使う道具は大事です。かつては、(これもネットで)研ぎに出していましたが、何かと面倒だし、自分でやれないかなと。
まずは、砥石をネットで調べて買います。数種類を使う本格的な方もいますが、私はとりあえず一種類だけ。
さっそく見よう見まねで使ってみますが、全く分からない。ネットでも調べるが良く分からない。
次に使ったのがYouTube。やはりありました。プロの方が実際に研いでいる動画。これは大変参考になりました。繰り返し見て覚える。その道のプロの仕事が家に居て見れるのは有難いことです。
それでも最初は上手くいかず、何度も諦めそうになりました。コツがつかめないのです。
「簡単に出来たら、プロの仕事無くなるわな」つくづく感じました。「餅は餅屋」ということわざが頭の中をぐるぐると巡ります。
最近やっと、「刃がつく」ことが出来てきたような気がします。もちろんプロの仕事には程遠いとは思います。ただ、自分でやることにより、そのことがいかに大変なことかが分かったので、それだけでも有意義なことです。
私たち、花業界も転換期を迎えています。
ブライダルの仕事をしていると、「ブーケは知り合いが作るので」という方が多いです。最近は、花を学ぶ方も多く、確かにブライデーを使えばちょっと勉強をすれば作れなくは無いです。
ただし、新郎さんが胸に付けるコサージュ(ブトニア)や、花嫁さんが頭に付ける花(ヘッドドレス)になると、ワイヤリングやテーピングといった技術が必要になります。さらにリボンを付けたり、作った花を管理したり、という専門的な知識と経験、道具が必要になります。さらに、仕入れる花のクオリティや、向き不向きの花の取捨選択もあります。
ブトニアやヘッドドレスは大丈夫ですか?と聞くと、それは出来ないといったケースも多々あります。
好意で作って頂いたり、お値打ちに作りたいといった事情は分かりますが、高いクオリティと安心感を望まれるなら、やはり私たちプロにお任せ頂きたいです。
そして、我々花屋も、技術や感性を磨き、専門職としてのプロ意識を高める必要があると思います。やっぱりプロに頼んで良かった、そう思われなかったら、我々の存在価値は無くなるでしょう。
それこそ、(調べてないから分かりませんが)アレンジメントやブーケの作り方の動画もあるのでは?
話を戻しますが
ネット上ではありとあらゆる疑問を調べることが出来ます。
まずは、そもそもが疑問に感じること。知りたいと思うこと。調べてみること。さらに、情報を取捨選択すること。
根本的には、教えて貰うのを待つのではなく、自分から学ぼうという意思を持つこと。
これが大事ではないでしょうか。
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