2012年10月17日水曜日

改正著作権法

2012年10月1日に新しい改正著作権法が施行されました。

この法律には、権利者に無断でアップロードされている音楽と映像を、違法ファイルと知りながらダウンロードする行為が違法となる"ダウンロード違法化"が盛り込まれている。

専用ツールを使って、YouTubeやニコニコ動画から動画をダウンロードするのは、例え個人で楽しむレベルであっても基本的には違法になるわけです。そうはいっても、個人で楽しんでいる分には、ダウンロードしているかどうかを外にもらさない限り処罰は難しいでしょうね。(罰則もない)また、YouTube等のストリーミングサービスの閲覧だけは違法にはならない為、オンラインで見る分には全く問題ないわけです。


ただ、わたしには大打撃でした。




私がかつてから神アプリだと思っていたアプリ。

Xochi (ショチ)
開発者Tida inc.
カテゴリー:ミュージック


このアプリはすごかった。
YouTubeの音楽等を簡単にダウンロードできて、自分の好きなようにリスト化できる。
さらにすごいのはオフラインでも視聴できた上、YouTubeでは出来なかったバックグラウンドでの作業が出来る。なので、音楽をオフラインで聞きながらインターネットが出来たり、メールができたり、仕入れる花のチェックが出来る。さらに連続再生やシャフル再生も出来る。まさに神アプリ。

わたしの場合は、夜中の名古屋仕入れの道中、長い時間運転をしなければなりません。トラックにはステレオも無いし、YouTubeでは山の中は圏外で見れないし、かといってわざわざCDを買ったりダウンロード購入してまで、携帯やipadに音楽を入れるのはかなり面倒だし。なのでXochiで、お気に入りの音楽をリスト化し、ワイヤレスイヤホン(Bluetooth接続)で音楽を聞くのが本当に便利でした。

なぜ過去形かというと、10月1日以降、やはりこのオフラインで視聴できるという点が法律に抵触するということで、オンラインでの視聴しか出来なくなってしまったようです。今現在は、アップデート以降不具合が出ていて実質使用が出来なくなっている状態。本当に残念です。


で、ここからは完全にsoraの主観なのですが、この著作権法に物申したいです。もちろんダウンロードを許していては当然CDは売れないでしょうし、販売元やアーティストの利益を守るためにも必要な法律なのかもしれません。ただでさえ、J-POPのコンサートがかつてない不況に見舞われるているそうです。かつて一世を風靡したアーティストのライブの動員率が軒並み激減しているとか。「CDが売れない→コンサート収益に頼る(ノベルティ含む)→チケット代が高い(日本は特に高い)→ますます売れない→事務所は売れっこアーティストに頼る→一部の売れっこアーティストは、過労で身体をこわし、活動休止に追い込まれる」といった図式が一部で出来てしまっているようです。

この、そもそもCDが売れないのは確かに動画サイトの影響は少なくないでしょう。ただ、この部分を取り締まるというのは、今の時代すでに手遅れではないかと思うわけです。以前、漫画家の佐藤秀峰さんの「ブラックジャックによろしく」の二次元利用を著者が認めた件をブログにアップしましたが、潔さ この考えが私は時代に合っているのではないかと思います。(ちなみに現在のApple Storeの無料アプリランキングでは「ブラックジャックによろしく」が1位ですね^^ぜひオススメします)

販売元やアーティストの権利を守ることは当然必要なことです。歌い手も、ボランティアでは歌えませんし、当然売り上げや利益がないと食べていけません。「じゃあ代替策はあるのか?」と言われるとかなり難しいですが、例えばYouTubeやニコ動と、レコード会社(レーベル)が手を組み、全ての音楽の配信を許可する代わりに、閲覧には一部有料の会員制にし、その売り上げを作曲家や歌手に還元するとか。(かなりムチャかな^^;)

ただ、今まで通りのやり方では、消費者は満足しないと思うし、何よりせっかくの音楽の楽しみを奪われてしまうことが残念でならないのです。


しかし、本当に
Xochi (ショチ)
は痛かったなぁ^^;


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