先週、当店がクレームに近い内容で右往左往しているさなか、同じ時間に市場の担当者から私の携帯に電話が掛かってきました。
「あのー sora さん。昨日注文してくれた花って、明日の婚礼で使うやつですか?」
「もちろんそうだよ。どして?」
「いやー。実は、荷物を運送屋に載せ忘れてしまいましてー。注文の花はまだ今目の前に。」
「・・・・・・なんだそりゃ」
だいたい仕入れは名古屋まで買い付けに行くのですが、行けないときは運送屋さんに頼んで高山まで運んでもらいます。今まで何十年もやってきたけど、荷物を載せ忘れるなんてミス初めて。ありえない。
「で、どうするのそれ?」
「・・・・色々と言い訳がたくさん・・・・・ で、後で高山まで持って行きますけど、色々と忙しいので着くのは夜も遅めかなと・・・」
「・・・・・おいおい」
以前もブログに書きましたが、問屋ー小売店の関係は往々にしてこういうゆるい関係であることが多いです。私の好きなラーメン店店主ともこの前そんな話で盛り上がりましたが、他の業界でも同じだそうです。私が思うに、たぶん「お客様」という感覚があまり無いのでしょうね。
しょっちゅう顔を合わせる仲だから、ある程度慣れ合いになるのは分かるのですけど。
「すいませんでした!!」
だけで済まないこともあること、もう少し分かってほしいよなー^^;
とりあえず、今回は何とかしたけど、その花が無いことで私たち小売店の先のお客様にどれだけの迷惑がかかるかを想像して欲しいですね。
別のもっとひどい問屋さんになると
「あー。モノ悪かったですか?そっち持って行った時に確認してくれないと。じゃあ持ってきてくれれば交換しますよ」って。
もう問屋としての責任とか、プロ意識とかどうなってんでしょうかね?
とはいえ、最初の市場は私が若い時分、修業をさせて頂いたところでもあるし、その時分さんざん迷惑を掛けてきた足を向けて寝れないところでもあるので、少々のことではあまり文句は言わないようにしているのですが・・・・^^;
最後に
しょっちゅう同じ顔のお客さんに会う問屋さんだからこそ、サービスの質は高めるべきだと、私は思います。
と、もうひとつ。
こんな風に書くと、問屋はとてもサービスが悪いと極端に受け止める方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、とても丁寧な問屋さんもいますし、こちらのわがままに頑張って応えてくれる問屋さんもいます。一番大事で、一番言いたいのは、問屋も花屋も双方がhapppyであれるように、お互いがお互いを思いやることだと思います。お客である花屋も、「こっちは客なんだから」と何でもかんでもわがまま言うのはどうかと思いますし、相場の安いときに「たたく」のもどうかと思います。なにより、お互い、そのあいだにいる「お花」を大事にすべきですね。
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