昨日、子どもたちの運動会がこれ以上は無いという晴天のもと、行われました。
前日が豪雨、終わって夕方も雨という、まさに奇跡的なあいまの天気。今までの経験を考えると最高の天気でした。
昨年は午後から雨。その前の年も雨。その前の年は真夏並みの炎天下。昨日はまさに最高の運動会日和でした。
子どもの成長が一番喜ばしかったのですが、今年は広報としての写真撮影の無い年で、ゆっくりまったりと見ながら、でも思いとしてはやはり中に入って子どもたちを撮影したいなーという思いでいっぱいでした。
思い返すと5年前。一番上の子が小学校に入学という年、突然私の同級生から電話が鳴りました。
「あのさ、そこの子ども来年入学やろ。実行委員やらん?というかやって」
のほぼ決定の誘いに断れず、初めての子の入学にいきなりPTAの役員に。私は小中は高山ではないので、初めて行く小学校でもありました。
3月の引継ぎ会から参加し、いきなりその同級生(PTA会長)に「で、さっそくだけど広報やってね」と、役職も強引に決められ、初めての学校、始めてのPTA、初めての広報委員長、なにしろ全てが経験したことのない、今思うと良く引き受けたな、という内容でした。
前任者の広報委員長さんが大変丁寧に引継ぎをしてくれたお蔭で、やることはそれなりに理解出来たのですが、いきなり広報委員をまとめないといけないという状況に、右も左も分からないまま4月を迎えてしまいました。
折しも、カメラの楽しさに目覚め、かなり大変な思いをしてけっこういいカメラを買ったときでもあったので、「まあ、とにかくイベントごとに写真を撮ればいいのね」と、軽いノリでとにかくひたすら撮りまくりました。
ところが、これが本当に楽しくて、楽しくて。
子どもって本当にいいなーとつくづく思いました。特に小学生の時分は、実にどの子も本当にかわいい。何でも一生懸命やるし、実にいい笑顔を見せてくれる。
その最もいい瞬間が撮れるのが、やはり「運動会」ではないかと思います。何年も撮り続けて思います。
最初の年の運動会の日。会長や前任者の広報委員長さんに言われました。「広報の腕章をしていれば、運動場の中に入って好きなだけ撮っていいから」
初めて見る運動会が始まりました。もう始まった瞬間から子どもたちの元気な姿に感動しまくりました。最初は遠慮がちに外側から撮っていたのですが、なにせ私の持っている望遠がせいぜい105mm。これではいい絵は撮れません。こんな絵では、子どもたちの一生懸命な姿は写せない、と思い、すぐに運動場の中に。「だって、腕章してたら入っていいって言ったやん」
後で、ずいぶん色々な方に言われました。「写す写真やビデオに必ずsora が入ってた」「す、すいません・・・・・いい写真が撮りたくて・・・・」
どれくらい中に入るかというと、もう完全に運動場の真ん中など。隣に良く居たのは、頼まれて仕事で来ている地元のカメラスタジオの方。こんな広報委員、おそらく今まで居なかったでしょうし、なかなか今後も居ないでしょう。多くの父兄に「あの人誰?」と思われるだろうなー、と撮影しているときも、少しは感じていました。けど、そんな視線より、子どもたちの元気な姿を撮りたい、という思いの方が勝ってしまいました。
1回の運動会で撮影した枚数。約800枚。(ちなみに我が子は5枚ほど)撮影しながら、広報誌のレイアウトも考えていました。競技の写真はもちろん、PTA会長の写真、各係の子どもの写真、イメージ写真なども撮りました。
5年も経ったから、そろそろ掲載もいいかな。
組体操ですね。
横で見守る先生の表情がいいですね。
近寄って撮らないと撮れない一枚。
その年の広報誌の表紙に。
カラー印刷が出来なかったのが悔やまれます。
この子たちは、今は高校生ですね。
いい経験になったことでしょう。
本当はもっといい写真も山ほどあるのですが
余りにも表情がアップなのでネット上には控えます
(私は苦手なのです)
5年前を振り返って思いました。
あの頃は、PTAの右も左も分からなくて、全然広報委員をまとめることが出来ませんでした。これが仕事であるなら、役割を完全に振ってきちんとやってもらうのですが、このPTAというものは本当に難しかったです。まとめ方が全く分からなかった私が悪かったのです。PTA対学校というものも分かっていなかったです。
日本PTA協議会が発行している「優秀広報紙集」という冊子を取り寄せ、広報紙そのものを勉強しました。紙面のレイアウトと編集に3日間ほど徹夜した覚えもあります。全然いばれることでないです。ただ単に、委員の皆さんや担当の先生に、この作業をどのように分担したら良いのか、分からなかっただけです。
今にして思うと、あれはただの自己満足だったのか?私はただ単に、あの子どもたちのエネルギーをファインダー越しに感じて、それをカメラにおさめ、紙面にまとめたかっただけでした。どうせPTAのお金を何10万とかけて広報紙を作るなら、中途半端な広報紙は作りたくなかった。優秀広報紙集に取り上げられるほどのクオリティにしたかった。そうすれば、今まで興味が無かった保護者の方にも読んでもらえるかもしれない。
「何やあの人」と後ろ指をさされ、炎天下のもと火傷に近い日焼けをして、我が子の姿はそっちのけで撮影しまくり、それでも本当に楽しかったけど、あれはただの迷惑だったのか??
人にどう思われてもいいやん。
子どもたちの一生懸命な姿を写真におさめておこうよ。
真っ黒に焼けた顔も、自然にもとに戻るように、子どもたちが一生懸命に頑張った経験も思い出のひとつとして消え行く。その瞬間を残しておきたかった。
けど、何年経験してもやっぱりうまいこと出来ません。
本当に我ながら不器用だなと思います。
ま、でもこういう不器用な人間も居てもいいじゃない?
・・・・・・やっぱダメかなー
なんてことをぼーっと考えた1日でした。