2014年12月24日水曜日

THE RED

いよいよ一年間の締めくくり。年末商戦への仕入れが始まりました。

ところがこれが大苦戦。これほどまでに相場が荒れる品目って世の中あるのかな?野菜や魚などで、不作や不漁で高くなることはありますが、花の相場もとんでもないことになります。

例年、クリスマス前の赤薔薇は高騰しますが、今年の上がり方もスゴイ。うちは年間を通してSTバラ(スプレーでないスタンダードのバラ)は、だいたい250円とお値打ちに販売していますが、さすがに今の時期の赤バラはムリ。400円でも安過ぎで、500円は予算を頂きたいです。

本当に申し訳ないですが、花の相場の上昇率は300%を超えるくらい激しいのです。

赤バラに限りません。菊系が今年は上昇し、一般的な大菊、小菊も高値になり、今や正月花材の定番になったピンポン菊も1本300円と、大変高いです。他には相場が荒れやすいカスミ草や、ユリのカサブランカ、今年はアルストロメリアも高いです。

年末仕入れで気を付けているのが、色目です。赤バラが高いように、基本的に赤系の花は高くなります。やはり目に飛び込んでくる鮮やかさ、この彩度の高い、明るい花が人気です。赤といっても花により色々です。バラの赤、チューリップの赤、スイトピーの赤、ユリの赤、アルストロメリアの赤、葉牡丹の赤、南天の赤、鮮やかさも明るさもマチマチです。

赤に合わせて以外と白色も人気。さすがに婚礼需要が落ち付き、白バラは相場が落ち気味ですが、紅白として使いやすいので引き続き買うようにしています。

あとは、正月仕入れに欠かせない特殊な色目に金銀があります。当然、金銀といった色目は生花にはありません。塗り物になります。金銀に塗った柳や竹、杉などが出回ります。まさに今の時期だけですので、市場の中は特殊な染料の臭いがしています。

このように、仕入れに行く度に、色目は常に目に飛び込んできますので、色に関しては厳しい目を持っていたいです。

私が仕入れる花によって、空の色に並ぶ花の色目が決まるので。

皆様も、年越しにはぜひ花を飾り、華やかな気分で2015年も迎えましょう。

ちなみに、毎年人気の当店手作りのしめ縄は、残りわずかとなっております。

お早めにお買いもとめください。



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