加盟店舗数は、減る一方で今や10店舗しかありませんが、組合自体の歴史は大変に古く、何でも50年以上は続いているとか。
それこそ、私の祖父の代から始まった組合。ここまで古い団体は飛騨地域でも少ないと思います。
年に一度、「花供養」なる組合にとっての一大イベントが秋にあります。(これもずっと続けられています)1年間、使ってきた「花」に対する供養の意味で、まずはお寺で皆でお参りをし、お花に対して感謝をし、その後は親睦会を行ないます。経営者だけでなく、働いてくれる各店のスタッフ、園芸店や花の生産者の方々も参加して頂いてます。50名を超えるイベントです。
その組合の長の2期目を私がやらせてもらっています。14年前に高山に戻ってきた際、初めて親父に連れられ参加した花供養。そもそも飛騨の宴会に出たのが初めてだったかもしれません。「何で同業者が顔をそろえて集まるんやろ」と、すごく生意気なことを考えた若かりし頃の記憶があります。
おそらく組合の立ち上げにかかわった祖父も、それを引き継いだ父も、今や2人とも亡くなり、その存在意義すら教えてもらえずに私が長をやるとは。戸惑うところも大きかったです。
2期目を迎え、何か組合として意義のあることがやりたかった。
集まって親睦を深めることは年に数回ありますが、それだけでは何か物足りない気がしていました。とはいえ、花屋さんは皆どこも忙しいし、集まって何かって、そもそも何が出来るのかな?
ボランティアでおじいさん、おばあさんにお花を教えるというのはどうかな
と、ふと考えました。教えるというか、一緒に楽しむ感覚です。
空の色単体では、子どもたちに花を教える教室はここ数年良くやってますが、おじいさん、おばあさんといったご年配の方を教えた経験は今までありません。どうなるのか、想像出来ません。
さっそく、ある老人福祉施設に打診しました。すると、二つ返事でご了解を頂けました。
1.組合としてやるので、無料(ボランティア)
2.50名ほどのお年寄りの方と、アレンジメントを制作する
3.花店各店1名ずつ、来てもらい、一緒に花をさしてもらう。1人が5人をみる計算。
ザッとしたアイデアを出し、企画書を作り、組合の総会に出しました。
了解を頂けました。
7月14日、フラワーボランティアが始まりました。会場は、桐生町の「それいゆ」さん
私も一緒にやりましたが
正直言いますと・・・・・
正直言いますと・・・・・
思ったより大変でした。
個人差はありますが、中には手が不自由でなかなか花を触るに至らなかったり、耳が遠くて言っていることが聞き取ってもらえなかったり、と。
私は、3人の方を教えるのが精一杯でした。他の組合の会員さんも少し大変そうでした
段々と笑顔が出てきました。
中には、涙を流して喜んでくれたおばあちゃんも居てくれたそうです^^
会場がたくさんの笑顔と、ヒマワリであふれました。
良かった。何とか喜んで頂けたみたいだ。
会場の「それいゆ」様にも重々お礼を言われました。
また、市民時報社、中日新聞社、岐阜新聞から取材を受け、掲載もして頂けました。
来年もぜひやりたいな。こういったことは、続けることに意義がありますね。
忙しいなか来ていただいた、組合員の皆さんを初め、「それいゆ」様、関係者各位様、そしてなによりこの企画にご尽力いただいた二人の役員さん(今井君、都竹さん)にお礼を言いたいです。
本当にありがとうございました。
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