何で早朝から
雨の中
普通は人が走るようなところでないところを
たった1人で走っているんだ
(アタマ、おかしいやろ)
何度も思いました。雨がやんでから出発すれば良かったかな、とも後悔しました。(ただ、結果的にはこの選択で正解だったことが後で分かります)
この時はあまりの過酷な状況に、すでにココロが折れそうでした。
この頃は歩道も無くなり、車道の隅を走りました。たまに行き交う車が水しぶきをあげて通り過ぎていきます。
気温は7℃を示していました。(撮影に失敗、点滅表記で写せなかった^_^;)
携帯を取り出すのに、手がかじかんで思うように出せません。この先、西ウレ峠まで撮影は諦めました。
「いつこの雨やむんだろ」
そればかり考えていました。こんなにも冷たい雨に3時間近く打たれるくらいなら、炎天下で暑い方がまだいい、とか、あれこれ考えながらひたすら坂を登りました。
ただ、相当に辛い状況でしたが、不思議とペースは落ちず、6分~7分/kmあたりで登っていきました。
そして
一度も歩くことなく頂上の西ウレ峠に到着。
標高1,113m。約30km地点です。
タイムは3時間11分。なかなか良いタイムかな。
峠を越えたら今度は下りです。
ランナーにとって、坂道を下るのって案外難しいんです。上りに比べて楽だからと、ペースを上げたりすると、脚の筋肉に負担がかかり、膝などを痛めてしまうことがあります。(私は何度も経験があります)いかに上手に下り坂を走れるかが、重要なのです。
ペースを上げていないつもりでしたが、5分台が何ラップもあったので、やはりペースが早過ぎたかもしれません。
というのは、この頃少し気になっていることがあり、一刻も早く中間点のパスカル清見に着きたくて焦っていた。
それが「給水」です
パスカル清見まではちょうど42kmほど。フルマラソンの距離です。
ところが、あの新宮町のセブンで飲んだREDBULL以来、何も飲んでいない。。。。
しかもここまで自販機1台発見出来ず。どこかにあったように記憶していて、あまり気を付けていなかった。
練習で15kmくらいの距離を無給水で走ったことは何度もあったけど、さすがに42kmを無給水ってやったことないし、そもそもやっていいの?って話。
西ウレ峠を越え、ようやく雨がやみ、ホッとしたのもつかの間、今度は違う心配が頭をよぎるようになってきました。さんざん雨に打たれ、身体はびしょ濡れで寒さを感じていたので、のどの渇きはなかったですが、まだあと10km以上あるし水分不足になったらどうしよう?と。
ああっ!
思い出した!!
湧き水のポイントがあったわ!!
湧き水のポイントがあったわ!!
思い出したとき、泣きそうなくらい嬉しかった。
荘川マラソンの時も湧き水の美味さに感動したが、今回も本当に美味かった。こんなに美味い水、飲んだこと無いってくらい。
コンビニで買ったカロリーメイトもここで食べ、パサパサの口の中を、湧き水で流し込みました。
湧き水があってくれて本当にありがとう。
道中が雨であってくれて本当にありがとう。
これが、晴天だったら、この湧き水ポイント前で水分不足になっていたかもしれません。雨に打たれたのは辛かったけど、後から思えば救われたのかもしれません。
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