2017年11月18日土曜日

後遺症

10月1日 北アルプス縦走から戻ってきて4日後くらいに、左の肩に違和感が。
「疲れでも出たかな」と、温泉に行ったり、ストレッチをするがなかなか痛みが治まらない。

翌週の御嶽では、違和感はあったものの特に問題なく登山できましたが、さらに翌週には痛みが強くなってきました。

山登りの最中にぶつけた覚えは無いし、疲れがあるようには思えない。

接骨院や整体を転々とし、整形外科で苦手なMRI検査も受けるが当然骨にもどこにも異常なし。

翌月11月12日にいびがわマラソンに出場するも、左腕が思うように振れない。走ることはできるけど、段々と腕に鈍い痛みが蓄積されていく感じ。5分走っては、左腕を上にあげないと痛みを覚えるほどに。ただでさえ練習不足もあり、さらに20kmを過ぎたあたりの日影がめちゃくちゃ寒く、体温がどんどん失われていくのも分かりました。
32km付近でまさかのリタイア。DNSはウルトラで経験がありますが、DNFは初めて。バスに乗るのも初めて。バスの中では吐きそうになりました。バスでゴールまで運ばれ、周りのランナーはすでに完走して首からは完走メダルが。手にはオニギリや記念タオルが。

「そうか、当たり前だけどリタイアするってことはメダルとか貰えない訳ね」

余りにも悔しくて、吐き気もするし

荷物を受け取ったら逃げるように会場を後にしました。

1ヶ月半が経過しました。左肩と左上腕の痛みはかなり辛いものになってきました。せめて原因が分かっていればまだ納得も出来るのですが、それすら分からない上に痛みが余りにも長過ぎる。
わらをもすがる気持ちで以前お世話になった鍼灸院へ。

2回の施術でかなり楽にしてもらえました。本当に感謝。本当に助かりました。上着ひとつまともに着れない状態でしたから。

おそらく原因は、夏からの登山などの疲れが蓄積し、北アルプス縦走の際のザックが肩周辺を圧迫し、痛みが起きたとか。背中や首のコリからも来ているようです。

46歳。マラソンや登山、趣味を楽しむのは良いですが、身体をメンテナンスしながら続けていかねばならない年齢になってきたようです。脚のケガも何度もやっていますが、肩から腕にかけては初めてでした。

ま、こういうケガを乗り越えて強くなっていくのですが・・・・

羽生結弦選手が、まだ若いのにしっかりとしたことをインタビューで言っていて、それを偶然にも病院の待合室で見ました。

羽生選手も転倒により大怪我をしてしまったのですが

「こういったケガをすることによって、健康で滑れることのありがたみが分かります」と。

「この子、強いな」と、しみじみ思いました。私も彼を見習ってケガを乗り越えてもっともっと強くなりたいです。







2017年10月9日月曜日

御嶽登山

北アルプス、双六方面から奥地を縦走してきた2日間は、さすがにお腹いっぱい満足できました。小屋泊で知り合った他の登山客は、縦走4日目とか5日目とかのスゴイ方々が居ましたが、私は今のところは1泊2日で充分かな、と思いました。その範囲で行ける山を目指したいです。

お腹いっぱいのはずでしたが、シーズンの終わりをひしひしと感じ、翌週の晴天予想にこれを逃したらもう行けないだろうと、近場で計画しました。

御嶽山(標高3,067m)です。

御嶽は何といっても3年前の噴火が記憶に新しく、多くの犠牲者を出してしまったので脚を向ける気がしませんでしたが、KONGさんやジークの北條さんにも勧められ、行ってみることにしました。

10月9日(月・祝日) AM4時自宅出発 濁河温泉登山口を目指します。

飛騨小坂方面から441号で向かったのですが、これがハンパなく遠い。後から聞いたら高根方面からチャオ経由で向かった方が良かったみたい。あまりにも遠くて参りました。

1時間半くらいで着くかと思いきや、2時間近くかかりました。




けっこう車が停まっていました。祝日ということもあり、登山客は多かったです。車から降りると余りの寒さに驚きました。標高1,780mもある登山口なので気温はかなり低めでした。



AM6時 登山開始。コースタイムは、飛騨頂上の五の池小屋まで3時間半です。




吊り橋を渡り、登山道スタート



ジョーズ岩



湯の花峠



のぞき岩



8合目



北條さんのアドバイスにもありましたが、確かにぬかるみが多く少々歩きにくい登山道です。



どうも風が強く、寒いです。



陽が出てきた。



AM8時、五の池小屋到着。やっぱり近いですね。
標高2,800mです



五の池小屋はこじんまりとした、かなりオシャレな山小屋でした。山小屋というよりはペンションといった感じです。



山小屋の方に声をかけます。

「あの、私、高山の〇〇という者で・・・・」

実は、ジークの北條さんに、明日御嶽山に登る予定と伝えたら、お菓子の材料を五の池小屋まで運んでほしいと頼まれました。そりゃ北條アニキの頼みは断われません(笑)ところがそれが結構重たく、3kgほどずっしりと(汗)なかなかいいトレーニングになりました。

そのことを小屋の方に告げたら、めちゃくちゃ喜ばれ、コーヒーまでご馳走になってしまいました。材料が足りなくて困っていたそうです。頑張って持ってきて良かった。



さて、隣にそびえる摩利支天山や池巡りを楽しみにしていたのですが・・・

強風がハンパない。

 
隣の三ノ池が綺麗で、行きたいのはやまやまですが、この強風ではちょっと。
 

 
しかも次から次へと分厚い雲があがってきます。
小屋の方が言うには「悪い雲」だそうです。
 
 
悪い雲(動画)
 
1時間以上、待機して待っていましたが、私は諦めて下山することにしました。あの強風の中、池巡りをしても楽しめそうになかったからです。他の登山客の方は、けっこう皆向かっていましたが。
 
また来ればいいんです。
 

 
午前中のうちに下山しちゃいました。
 
 

 
せめて秘湯、濁河温泉くらいは楽しんでいこう。
公衆浴場。
 

 
この先の露店風呂の紅葉が実に見事だったのですが、他のお客が居たので写真は撮れず。
 
 

 
その後、御嶽山を見れるところでお昼ご飯。
今さっきまで居た山を眺めながら食べるご飯は、これはこれで美味しい。

 
 
またリベンジしよう。
 
やっぱり山は最高です!!
 
 
 

2017年10月6日金曜日

連載 Vol.6 幸せな時間

AM7時半 鷲羽岳へ向けて出発。

20分後、ザックをデポしてくることを忘れたことに気付く(涙)

終盤、けっこうキツかったです。

AM8時20分 登頂。 



だ、だれも居ない・・・・

 
ふざけてみた
 

 
槍・穂高方面のパノラマが圧巻。
もう泣きそう
 

 
左から笠ヶ岳ー双六岳ー三俣蓮華岳ー黒部五郎岳ー薬師岳
薬師岳は来年行きます
 
 

 
昨日登った山が見れる幸せ
 

 
下に流れるは黒部源流かな
これもいつか行きたいな
 
 

 
あ、富士山見えた
 

 
名残惜しいですが、ぼちぼち下山します。
鷲羽池が綺麗
 

 
携帯で撮っても絵になる緑の中の三俣山荘
 
 

 
三俣山荘内の展望喫茶に来ました
 
 

 
山荘の皆さんが布団を干してました。
オーナーさんの子どもたちもお手伝い。その様子がめちゃくちゃかわいい。
さらにNHKまで撮影に来てました。いつの放送か聞いたけど忘れちゃいました。

 
槍ヶ岳を見ながら飲むサイフォンコーヒー。
これはヤバイです。こんな幸せってなかなか無いのでは。
ここ標高2,500mですよ^^
 
隣に座った男女のお2人とひとしきり話しました。
てっきりご夫婦かと思いきや、山で知り合った友達同士だとか。
何かいいですね、そんな関係。そんな風な「つながり」はとてもいいと思います。
 

 
山荘をあとにするとき、テラスで休憩していた小屋の方々がみんなで手を振ってくれて感動しました。今度またいつか泊まりにきますね。
あと、今回断念した奥の水晶岳にもまたいつの日か。
 
 

 
双六への巻き道ルート
最初は穏やかな稜線ですが、これが結構長い。
中道ルートの方がいいですよって声もちらほら。
 
 

 
わぁ。双六付近の紅葉が最高に見頃でした。
これは美しい。
 
 

 
一眼レフを持ってきているご年配の登山客の方をたくさん見かけました。
私も持ってきたいのですが、ザックに付けるアタッチメントがなかなかいいお値段なんですよねー。
 

 
巻き道ルートを頑張り、AM11時半に双六小屋到着。
 
 

 
外のベンチでお昼ご飯。
黒部五郎小屋で作ってもらったお弁当。
どこでお昼が食べれるか分からなかったので念のため。
 
PM12時 新穂高に向け、下山開始です。ここからのコースタイムは5時間25分です。
 

 
槍・穂高に別れを告げます。
名残惜しい
 

 
鏡平山荘
2日目の午後は雲が出てきました。
これが普通。昨日が特別。
ほんと、ラッキーな天気でした。
 

 
小池新道をひたすらくだります。
 

 
わさび平小屋で小休止。
キュウリが美味過ぎて最後の最後まで申し訳ない。
 
 

 
16時、登山口到着。
この後、鍋平登山付き(涙)
 
北アルプス奥地をめぐる2日間が終わりました。
振り返れば振り返るほど、何とも素晴らしい2日間でした。
あれから2ヶ月
高山でも積雪があり、北アルプスは雪に閉ざされてしまいました。
けど、あの2日間の思い出は、とても暖かく、私のココロに残りました。
 
あの幸せな時間に感謝。
 
 
 


2017年10月5日木曜日

連載 Vol.5 北アルプス奥地2日目

日々の忙しさにブログ更新があまりにも追い付かず、北アルプスの記事を1ヶ月以上も経ってからアップしている自分がもどかしい(汗)
ま、でもこの記録はあくまでも自分の為なので、やはり優先順位は大事にしていこう。記憶はどんどん薄れていってしまっていますが。

 
黒部五郎小屋の中。
奥がポットン式のトイレ。
紙はありますが、便器の中には入れずにカゴに入れてください、とのこと。


 
17時半からの夕食がなかなかのボリュームでした。こんな山奥でこれだけの食事が食べられるのは有り難いことです。

ただ、食べ終わったらやることがない。携帯が全く繋がらないので、あわよくば仕入れ予約をしたかったけど、家族への連絡すら出来ませんでした。外は寒過ぎて出る気になれず。

同じ部屋だった30代の男性とひとしきり山の話で盛り上がり、その後19時前には早々に寝床につきました。敷き布団もなかなかのせんべい振りで、上にかける毛布もかなり薄い。部屋に暖房器具は全く無く、この日は相当に冷え込んだので、ダウンジャケットまで着て寝ました。外でテント泊、しかも単独女子の方が凍えてしまわないか本気で心配しました。私にはやれそうにないな、と今回痛感しました。

この北アルプスで単独テン泊女子をずいぶんと見かけました。おそらく私のザックの倍くらいの重さかと思います。本当にかっこイイなと思いました。

夜は割とすんなり寝れました。耳栓にアイマスクまで持ってきて正解でした。

 
 
朝食はAM5時から。私は明るくなってから出る予定でしたが、朝食を弁当にしてもらって暗いうちから出て行く方も居ました。
 
 

 
2日目スタート。筋肉痛とかありません。
よし行こう!
 
朝の5時半からいきなり急登が登れるって、ある意味とても幸せなことです。
 

 
振り返ると、黒部五郎岳のモルゲンルート
左は、高山市方面の雲海。
この時間にここに居れるから見れる景色。
幸せなことです。
 
 

 
昨日通った、チングルマのお花畑を抜け
 
 

 
日本最後の秘境と言われる、雲ノ平方面が見えます。
小さく雲ノ平山荘と、後ろにそびえるは薬師岳かな。
 
来年あそこに絶対行こう、と決心しました。
 

 
万年雪の向こうに槍ヶ岳
今日も快晴です!!
 

 
歩くこと1時間半。
ようやく三俣山荘が見えてきました。
後ろに見えるのが今日の目標、鷲羽岳(標高2,924m)
 
 

 
槍・穂高が美しい。
 
 

 
三俣山荘には展望喫茶があるんです。
営業時間を確認。まだやってないので帰りに寄ろう。
それも今日の楽しみのひとつ。

 
本当は、黒部源流やさらに奥の水晶岳まで行くつもりでいましたが、今日中に下山するにはやはり無理がありそうなのでやめました。(この判断は正解だったと後で思いました)
 

 
 
AM7時半 鷲羽岳へ向かいます