2016年8月28日日曜日

連載vol.10 富士登山まとめ

初めての富士登山は、私にとってかなり大きなインパクトを与えました。

ひとりで、日帰りで、初めての登山で、富士を制覇できたのは大きな自信につながったことも確かですが

「登山」という、今まで全く知ることのなかった未経験の領域を知ることが出来たことが何より嬉しかったです。そして、登山の魅力に取りつかれたことも事実です。

富士登山の時期は非常に短いので(7月から9月上旬くらいまで)もう今年は行くことはムリですが、来年7月になったらさっそく別ルートで登りたいと思っています。(たぶん御殿場ルート)

今でも目を閉じると、登ってきた山道とその上に広がる絶景がイメージできます。あの清々しさといったらなかなか経験出来ることでないです。

運動強度としては、これはあくまでも私の主観ですが

富士登山とフルマラソンは同じくらいの運動強度かな、と思いました。フルマラソンでも最長の制限時間(7時間・東京マラソンなど)なら、運動不足の方でも途中けっこう歩いても完走は出来ます。(たぶん)富士登山も同じくらいかな、と思います。(ゆっくり休みながら登ればいけるかなと。ただし、日帰りでお鉢巡り付きだとかなりキツイと思います)

とはいっても、仮にもフルマラソンに挑戦するつもりなら、最低でも10kmは走れた方がいいと思います。富士登山にはそこまでの必要が無いと思うので、フルマラソンちょっと下くらいかな。

ま、なにしろ日頃からせめて「歩く」くらいの運動はした方が良いと思います。


以下、所感のまとめです。

1.飛騨からの日帰り登山はお勧めはしません。運転だけでもかなりキツイです。2人で行って交代で運転できると理想ですね。
2.五合目での順化はなるべくおこなった方が良いと思います。30cm先のロウソクを吹き消すような呼吸が良いそうです。私はずっとやっていました。
3.前半飛ばし気味で登ると後半に絶対足にきます。マラソンをやっていると分かりますが、スタミナって面白いくらい枯渇します。後半に残す感じで登った方が良いです。
4.私は忘れてしまいましたが、紫外線対策は男性でもやった方がいいです。特に首の後ろが焼けます。タオルを首に巻くだけでも良いようです。(私は痛くなるまで焼いてしまいました)
5.ペットボトルの飲み物は、500ml×2を凍らせて持参すると良いです。あと、アミノ酸サプリと塩タブレットをなめました。気温は低いのですが、汗はけっこうかくので水分と塩分の補給は大事です。
6.八合目の次が九合目ではないです。(富士登山あるある)ガッカリしますので要注意。
7.山小屋をどの位置で予約するかは悩むところです。七合目から八合目付近の低めで宿泊すると、高知順化しやすいです。一方、ご来光を見るために真っ暗な山道を長時間登ることになります。私が予約していた九号五勺の御来校館は、もっとも高い山小屋なので就寝時に呼吸が浅くなると高山病にかかりやすくなるリスクがあります。ただし、夜中に歩く距離はかなり短くなります。どちらを取るかです。
8.100円玉ばかりの小銭は、私は1,500円分持って行きましたが、途中の買い物で600円を小銭で払ってしまったことが後半失敗につながりました。吉田ルートの下山途中のトイレに入ろうと思ったら小銭を使い切ってしまっていて入れなく、我慢する羽目に。それと、下山用の飲み物も頂上付近の山小屋で買っておいた方が良いです。
9.100円ショップで買った、座るようのシートは要らないかな。その他の持ち物は全て必需品でした。

絶対要る物
1.雨具(今回は使わなかったが)
2.防寒着
3.帽子
4.グローブ
5.ザック(リュックサック)
6.ザックカバー(今回は使わなかった)
7.登山靴
8.フットスパッツ(下山時必須)
9.ストック(トレッキングポール)
10.サングラス
11.オニギリ2個、飲み物(500ml×2)、アミノ酸サプリ、塩飴
12.日焼け止め
13.絆創膏
14.ルートマップ
15.ゴミ袋、トイレットペーパー
16.小銭(1,500円分くらいの100円玉)
夜登るなら ヘッドライトと予備の電池、耳栓もいるかも

要るか微妙な物
1.シート
2.補給食(沢山は要らないのでは?)
3.水筒(重さやカサが気にならなければ)
4.酸素缶(色々調べたけど、結局お守り代わりでは?)

10.頂上での飲酒はお勧めできません!!酔います。
11.頂上の郵便局に葉書1枚は売ってないです。誰かに出したいなら持参しましょう。記念のハンコはいくつかあります。
12.私の登り方は「弾丸登山」とは言いません。弾丸登山は、夕方出発などでご来光をめざし、夜通しで登ることです。初心者の方は絶対にやめましょう。(妻は小学生の頃に経験あり)
13.登山道を外れて登ったり休んだりすると、ガイドの方に見つかったら激しく怒られるそうなので絶対にやめましょう。
14.下山時に谷川を歩くと落石を起こしてしまうことがあるので気を付けましょう。過去に落石での死亡事故が何件もあります。(落雷でもあり)
15.富士では、基本火器は使えません。バーナーなどもダメだそうです。それとテント設営は絶対禁止です。
16.ゴミがすごく目に付きました。本当に残念でした。自分の出したゴミは必ず持ち帰りましょう。山小屋で買ったものは山小屋で捨てれます。(知らなくて全て持って帰った)
17.携帯の電池の消耗は確かに早かったです。予備のバッテリーがあると良いですね。(携帯で写真とか撮らない人は要らないかも)

まだまだありますが、富士登山については私がめちゃくちゃ勉強したサイトが山ほどあります。そちらを参考にしてください。

これはあくまでも自分用の覚書なので。


夏が終わりますね。
今年は、本当に良い経験が出来ました。

2016年8月22日月曜日

連載vol.9 日本で一番高い場所

富士の火口を見に近くまで下り、写真に収めてみましたが
  
 
 
その雄大さは、所詮携帯の写真では表現できませんでした。

真夏でも残雪が。
 


 
戻ろうと坂を上がろうとしたとき
 
見事に脚がもつれて完全に転びました。
 
酔いもあったようです^^;
 


 
いよいよ剣ヶ峰を目指してお鉢巡りスタートです。左回りで行きます。
 
 


 
ご来光を見るのに人気の場所
成就岳。(昔は大日岳と呼ばれていた)
 



お鉢巡りのルートは、実はけっこう細くて怖い。しかも私の時は、時間帯が悪かったのか、お鉢巡りをする人が少なく、ほとんどすれ違わなかったくらい。看板も分かりやすく立っていないので、初めての人にはルートが分かりにくいです。(すれ違った人に念のためルートを質問したくらい)



右側が火口
左側は崖
下から湧き出る雲と強風で怖いくらい。


 




強風がひどい時は、お鉢巡りはやめた方が良いそうです。油断すると、滑落もあるとか。




40分ほど歩いてようやく馬の背に。かなりキツイ坂です。




いたっ!ついに右足がつりました。
というのは、これは大きな失敗で
ビールを飲んで水分を取ったつもりで、飲み物を飲み切ってしまって持参していなかったのです。
水分不足だったと思います。
気温も低く、気付きませんでした。




わずかな距離でしたが、途中でつるとキツかった。



13時30分、剣ヶ峰到着。混む時は撮影待ちの列が出来るそうですが、私の時は待つ人は居ませんでした。

ついに日本で1番高い場所に来れました。

感動の瞬間です。




見ず知らずのグループの方々に撮影してもらいました。「後ろ向きに撮ると良いですよ」登山者は皆優しい。

すぐに吉田ルート下山口に向かい戻ります。

14時、下山口到着。天候が急変してきました。一面雲が広がり、風が強まってきました。台風がせまっているのが分かります。徐々に変化でなく、あっという間に変わります。

1番怖かったのは、頂上の山小屋が次々と営業をやめ、扉を閉めていくこと。張り紙が

「台風7号により、閉めます」的なことが書かれているのが不安を煽る。

あの、私まだ富士の頂上にいるのですが。。

いくら下山とはいえ、登ってきた果てしない距離をくだるかと思うとゾッとする。急いで下山します。




頂上付近にはそれなりに人がいましたが、くだり始めると人が少なくなりました。雨が今にも降りそう。




遠くから、雷の鳴る音が聞こえてきました。これがまた実に怖い。馬瀬村の花火大会みたいに、「ドーン!」と耳元で反響します。さえぎる高い物が何もない富士だと、自分に落ちたらどうしよう、とどうしても考えてしまいます。

この時は「いやいや雷雲はこの高さではなく眼下でしょ」と良い風に判断していましたが

戻ってから調べると、雷が落ちて亡くなってる方が何人も。中には頂上付近で落雷に遭った方も。




須走ルートの方に雷雲があったので、そっちに降りる方は怖かったでしょう。吉田ルートの方は、比較的晴天でホッとしました。



分岐手前、下の方から、お父さんが小さな娘(小学生くらい)を連れて登ってきました。娘さん、雷の音が怖いのか、泣きながら登ってました。それを何とかなだめて支えるお父さん。気持ちを想像すると、こっちまで辛くなります。

というか、台風がせまっているのにこの時間から登るの?山小屋に泊まるのかな?台風の中の山小屋はハンパなく怖いらしいです。親子のことを色々想像したら、辛くなるのでやめました。娘さん、トラウマにならなければ良いけど。




それにしても、下山ルートは長く単調でつまらないです。しかも、雷の音が怖いので、かなり急ぎ気味。景色を楽しむ余裕はもう無いです。携帯の充電もそろそろヤバイことになってきたので。

フットスパッツは必需品でした。あと、ストックも。下山には絶対要りますね。それと下山前に飲み物は買っておくべきでした。(途中で買えるところが無い)

長い長い下山が終わりました。最後の方は、フルマラソンの残り2kmに匹敵する長さを感じました。

16時、五合目到着。2時間で下山しました。(一般的には3時間半)

汗だくで早く着替えたかったのですが、五合目に居る中華系の観光客の方の数がハンパ無い。右も左も、観光客。でもってかなりやかましい。

北麓駐車場の車の中で着替えよう。

バスの時間もちょうど良かったので、汗臭いままバスに乗り込んだら、案の定中華系の観光客は、誰も私の隣の席に来ませんでした。

17時半、北麓駐車場出発
21時半、高山到着

長かったけど、これほどまでにインパクトの強い1日はそう経験ありません。

行かせてもらい、本当に感謝です。

ありがとう。

次回、まとめて終わります。



2016年8月21日日曜日

連載vol.8 そして登頂

 
九合目
あと少し。
休んでいる方が多いです。
 


 
 
頂上付近は赤土が目立ちます。
 


 
有名な頂上手前の鳥居。
狛犬は、大手広告代理店 電通から寄贈されたものです。
電通社員は大勢で毎年富士登山をするそうです。
 
鳥居のくぐり方、知ってますか?
本来、真ん中を堂々と通ってはいけないのです。(神様が通るから)
帽子を取り、手前で一礼をしてから端っこをくぐるのが正式です。
(近所の神社でも)
 
細かくいうと、帰りはくぐった後も振り向いて礼をするとか
右方向からくぐるなら右足からとか
色々あるのでさすがに覚えきれないです。
何しろ鳥居は俗界と神域との結界の役目なので、畏敬の念を持てば良いと思います。
ガッツポーズでくぐるのはやめましょう。
 
 


 
登頂成功!!



 
吉田ルートの頂上にある神社が久須志(くすし)神社
拝殿では二礼二拍手一礼をします。
 


 
 
AM11時半登頂。4時間半で登りました。
通常のペースは6時間半だそうです。
 

 
トラブル発生
浮かれていたら片方のグローブが無い!!(ミス2)
うろうろ探していたら、鳥居と頂上のあいだに落ちていました。
鳥居前で撮影するときに、外し、その後落としたようです。(どんくさい)
どなたかが拾ってくれて、踏まれないようにこのように上に石まで置いてくれました。
登山者、皆いい人だらけや(涙)
 


 
 
雲海が綺麗過ぎてヤバい。
 
 


 
 
山頂で飲むビール(600円なり)が美味過ぎてヤバい。
(隣は妻が作ってくれた爆弾オニギリがザック内でつぶれた)
 
頂上でのビール、これがけっこう酔いが回る。
そういえば、気圧が低いとアルコールを分解する酸素が少なく酔いやすいって、有名な話。
(飛行機の中の酒は酔いやすいとか)
 
後で少し痛い目にあうことに。
富士の頂上で飲むのはやめた方がいいかも(ミス3)
 
 
1時間休憩したのち
PM12時半 お鉢巡りスタートです。
 
 

2016年8月20日土曜日

連載vol.7 出会いの楽しさその2

八合五勺まで来ました。



御来光館





実は、空の色みんなでここに宿泊予定でして、ギリギリだったのに快くキャンセルを受けて頂けました。すごく対応も良かったので、来年来れるときはまたここに予約しようと思っています。

台風のせいとはいえ、キャンセルして本当に申し訳ありませんでした。急に決めたので、お詫びの品を持参する余裕が無かったです。ほんと、すいません。(ってここで謝っても謝ったことにはなりませんね)
 



ここで11時です。いい時間です。お昼までに登頂できそう。


この八合五勺を過ぎ、九合目手前で、何やら不思議な方と遭遇。
 



見るからにちょっと変なものを背負っている。

車輪?

そ、それはどこからどう見ても

自転車?


またも話しかけてしまいました。

「あの。新手の武者修行ですか?」

「いえ、新手のアホです!!」

ヤバい。おもろいヒトや。

なんでも

大阪からスタートして、日本中をバイクで回っている。
一日200kmは走る。
日本中を回るなら、やっぱり日本で一番高いところに行かないと。
五合目まで走ってきたけど、そこからはバイクを背負ってきた。
ザックの中に生活する全てのものが入っているので、合わせた総重量はたぶん50kgくらい。

「あの。普通は五合目でバイクを停めて、施錠して登るのでは?」

「いやー。こいつとはいつも一緒に行動するんで」

面白い!!
というか、おっしゃるとおり、確かに新手のアホや!!

けど、ハンパない根性と行動力。尊敬に値するわ。


「一緒に写真撮らせてもらってもいいですか?」
「ぜひ!!」
 


(掲載は許可済み)

若干19歳だとか。
日本は広い。
そして富士山にはすごい出会いがある。
私より26歳も若いけど、そのパワーがあればきっと何でも出来る。
将来が楽しみな青年だなと思いました。

LINEアドレスをその場で交換し、撮った写真を送りました。

その後、頂上でも会って話をしました。
交わした握手の握る手が力強かった。
 




またいつかどこかで会うこともあるかもしれない。


けど、K君。その後たまたまどこかのHPに載っているのを読んだけど

K君のように、バイクを担いで登る人、過去にも沢山いるらしく

他の方に危ないので「禁止」ってなってたよ(笑)

良かったね、怒られずに登頂出来て。

それより、帰りのあの激しい雷は大丈夫だったかな?
雷に狙われないか、そっちの方が心配でした。


またいつの日か会いましょう。




2016年8月19日金曜日

連載vol.6 出会いの楽しさ

初めて本格的な登山をしたわけですが、登山の楽しさを理解することが出来た理由のひとつに

「出会いの楽しさ」

が、(割と)コミュ障の私にもありました。

マラソンと違って、登山はゆっくりとしたスピードで登ったり下りたりするわけです。すれ違う時には「こんにちは!」とか、挨拶があるのも良いですね。マラソン大会では、皆同じ方向に走っていくので、知り合い同士参加でなければ話しながら走ったりはしませんし、そもそもが話す余裕もあまり無いです。3月に名古屋シティのハーフに出ましたが、男子がハーフでゴールしたあと、横を通っていくフルの女子(ウィメンズマラソン)に対して、男子が「頑張れー」とか声をかけたり、ハイタッチをして応援しました。(私もしました)あんな感じのコミュニケーションは凄く良いですが、それは出会いにはなかなかなりませんね。(いや、女子との出会いという意味ではなく・・・)

八合目付近で、ひょいひょいと走るように登っていく、見るからにスゴそうな男性を見かけました。登山というより、レースに出てるかのよう。格好も半袖に短パン、背中にはトレラン使用の小さ目のバッグ。

思い切って話しかけてみました。

「あの、富士山レースとか出てらっしゃるんですか?」

めちゃくちゃ爽やかな笑顔で

「あー。最近は出てないけど、以前は良く出てたかなー」

富士登山競争

という過酷なレースがあります。(この半年、富士を勉強するうちに知りました)このレースもヤバいです。富士の麓から、頂上まで走って登るという、言っていることの意味が分からないレースです。

大会概要
山頂コースと五合目コースと2種類あり

山頂コースに出場するには、まずは五合目コースに出場し「麓から五合目までを2時間25分でゴール」を達成しないと出れません。

五合目コース
距離15km、標高差1,480mです。15kmは、平坦な道なら私でも1時間半もあれば余裕でゴールですが、標高差1,480mということは、ずーーーーっと登りってことです。五合目に行くバスに乗っていて良く分かりました。

山頂コースは、五合目を通過し、さらにそのまま頂上までを目指す。つまり、今回私が登っている道を駆け上がっていくということです。そしてスタートの麓から、頂上まで「4時間半」の制限時間内で登らないと失格という厳しいルールです。それって頂上の前に高山病まっしぐらでないの??

山頂コース 距離21km 標高差3,000m 気温差21度 完走率50% ヤバいやつやなこれ

会話に戻します。

「そんな感じがしました。どれくらいのタイムで山頂まで登るんですか?」

「あー、前出たときは4時間は切ったかな?」

「マジですか!」

「制限時間4時間半だからねー」

「フルマラソンとかも出るんですかー?サブ4とか当たり前?」

「サブ3当たり前かな」(めっちゃ笑顔 爽やかすぎる)

今現在雲の上にいるわけですが、まさに雲の上の存在の方でした。

「ありがとうございます。では、失礼します!!」

その神の様な存在の方に深々とお礼をして、先を急ぎました。(その方は連れの方を待っていたようなので)



その後の私のペースが少しだけ早くなったことは言うまでもない。

さては、sora は来年出る気なんじゃねーの?とお気付きになられた方もいるかもしれませんが、私は有言不実行は一番キライなので、不確定なことについてはまだ何も申し上げません。









2016年8月18日木曜日

連載vol.5 富士山は誰のもの?


 
周りの山々はすっかり眼下に広がります。
 


 
小学生くらいの子がたくさん登っていました。
話しかけると、まだ10歳だとか。
すごい。すごい。
もっと幼い子(6歳くらい?)も見かけました。
 


 
左かかとに違和感。
靴ずれでした。皮がめくれて血が出ていました。
絆創膏で処置。
マラソン時のケガに比べれば大したことない!



 


 
妊婦中のスタッフ2人に安産お守りを買い
 


 
お守りを引くが、ろくなこと書いてないし
良くないお守りもゴミと一緒に持ち帰りましょう
 

 
天候が急変しました。
雲が急に出てくるかと思ったら、次の瞬間には霧雨が。
 
ミストのようでした。
すでに気温は肌寒いくらいだったので、慌ててウィンドブレーカーを着ます。


 


 
本八合目到着。


 
 
ここまでで3時間17分。平均は4時間40分


 
トイレ(200円)に行きました。
ちなみに手を洗う洗面所もありますが、わずかに濡れるくらいしか出ません。


 
富士山は、この本八合目から上は、「富士山本宮浅間神社」の所有地、つまり私有地にあたるのです。(この半年、勉強するうちに知った)富士山といえば、日本の象徴。けど、国有では無かったんですね。
 
さらに、山頂付近の山梨県と静岡県の県境は定まっていないため、土地登記もされていないので、住所は「富士山無番地」だとか。

元々は徳川家康のものだったのですがね。色々とややこしいことになっているらしく、裁判まで起きていて、いまだに明確な結論は出ていないようです。



 
 
おやつ休憩をしました。気圧で袋がパンパンになってます(笑)
 


 
 
頂上まであと少しです!
 
 


2016年8月17日水曜日

連載vol.4 異変

登り始めて1時間、七合目に着く少し前、立ち止まって水分補給をした時でした。

異様なめまいと、身体の中から暑さを感じました。すでにかなり発汗はしていて、おでこに当てているタオル地のバンダナはかなりびしょ濡れでした。

同時に何とも言えぬ不快感が押し寄せ、不快感は不安感に変わりました。

他の登山者にジャマにならないところに腰掛け、水分を取り、ゆっくりと深い呼吸を続けました。

確かに少しペースが早かったかもしれません。すでに何人もの登山者を抜かして登っていたので。

ただそれは無理してハイペースを作ろうとした訳ではなく、自分にとっての快適なペースを作ったらそのペースだった訳です。常に深い呼吸には気を付けて登っていました。周りに聞こえるくらいの呼吸音だったと思います。

少し長めに休みました。




セルフィで自撮り。かなり前に興味本位で買ったセルフィ(500円)が初めて役に立ちました。自分の写真は好きではないですが、まぁ、たまには。

上はTシャツのみです。マラソン用のアームカバーはどこを探しても見当たらず、下山後に分かったのですが、見事に自家用車の中に忘れてきてました。(ミス1回目)

15分も休んだら、すっかり回復しました。あの めまいが何だったのか、高山病の初期症状だったのか、熱中症だったのか、いまだに分かりません。

その後もペースアップしましたが、不快感は2度と起きず、1番恐れていた高山病には最後までなりませんでした。





七合目到着。花小屋
快晴です。



いよいよ細く険しい岩場を登ります。

ストックは登りでは使いませんでした。私の場合は、岩場は手をかけながら登るのが快適でした。




七合目、日の出館

 



ここまでで1時間20分。通常のペースだと、2時間。




日の出館のトイレ。
トイレは基本、それぞれの山小屋が管理するので、9月アタマに山小屋が閉まるとトイレも閉鎖されるそうです。トイレには、山小屋併設のものは3回利用しました。




年間30万人が訪れるという富士山。
この岩は、今までいったい何人の登山者が踏んでいったんだろう。

漠然とそんなことを考えていました。







OS-1は、凍らせて2本持って行きました。少しずつこまめに取ると良いです。他、山小屋で2本買いました。合計2リットルだったので、平均クラスの消費量ですね。





1時間半歩いたので、最初のアミノ酸を取りました。マラソンでも同じです。これも必需品だと思います。



険しい登りが続きます。晴れていたから良かったものの、「荒天だったら」と考えるとゾッとします。
 



山中湖が段々小さくなります。
 



東洋館
 



綺麗な山小屋ですね。




想像より狭い!



ついに標高3,000mを超えました!
 



ついに八合目に着きました! 
到着は9時10分。五合目から2時間10分で登りました。平均は3時間20分です。


続く