お盆商戦が終わりました。今年も仕入れざんまいに。お盆は花の消費量がハンパないので、週に3回の名古屋仕入れが長いこと続きました。暑かったこともあり、なかなかハードな仕事でした。
日常のランニングや筋トレである程度は鍛えてありますが、睡眠不足の状態での日帰り長時間運転とセリ買いは、運動とは全く違ったしんどさがあります。帰ってきたら廃人になってしまいます。
今年ありがたかったのは、相場が昨年ほどめちゃくちゃに高騰しなかったこと。昨年は本当にひどかったので・・・・安定して仕入れることが出来ました。
さて
お盆明けに楽しみにしていた「富士登山」
そもそものきっかけは、昨年の秋ごろ、とある会社の社長に社員全員で富士登山をした話を聞いたからでした。
その時は「全員で登るってスゴイな」と思っただけでしたが、その後時間が経つにつれ、その時の話が妙に何度もフィードバックされました。日本で一番高い頂で、社員みんなでご来光を見てみたい。その思いは、段々と強くなっていきました。私はもちろん、スタッフ皆も登山の経験がありません。妻だけ2,3度経験があるだけです。本格的な登山ではないにしろ、それでも3,000m以上はある訳です。高山病になる心配もあると聞いていました。現に、話を聞いた会社の従業員の1人も、高山病で途中でリタイアしたとの話。少し調べただけでも、簡単に考えれる登山では無さそうです。
悪天候になる可能性も高いです。
そんなエライ思いをしてまで
会社を休業にしてまで、行く必要があるのか???
けど、私には確固たる自信がありました。
花屋に勤めると、物日があります。
母の日であったり、お盆であったり、年末であったり。
その大変な物日を越えると、やり切った達成感があります。そこが、成長するポイントです。
他にも、困難の末に大きな仕事を無事に終えたときの喜びもあります。
お客様に喜んで頂けたときのやりがいは、何にも代えがたいものがあります。
同じようなことが、あるいはそれ以上の困難と、それを乗り越えた達成感が「富士」にはあるのでは?
私の身勝手なエゴかもしれません。
けど、死ぬほどエライ思いをして走り切ったフルマラソンには、計り知れない達成感が確かにありました。
きっと日本の最高峰、富士にも同じようなものがあるはず。
「だまされたと思っても付いてきて欲しい」
そう皆には話しました。
残念ながら、その思いは全員には伝わらなかったですが、それでも総勢5人で行くことになりました。日本で一番高い場所に立ち、昇る雄大な朝日を眺めれば、自分がいかにちっぽけな存在か分かるはずです。
日ごろ悩んでいることなんか、実はどうでもいい、小さ過ぎることだと気付くはずです。
大変な思いをして登ってきた道を眼下に見れば、辛かった思いの分の美しさに出会えるはずです。
昇る太陽の美しさは、きっと一生ココロに残ることと思います。
その時初めて「来て良かった」 そう思ってもらえば、それでいいと思います。
この1ヶ月、富士登山のことをひたすら調べて調べ尽くしました。
インターネットのお蔭で、イメージだけは5回は登りました。
綿密な行程表を作りました。装備の会議もしました。
皆が信じて付いてきてくれるので、安全性だけはとにかく万全にしました。
もちろん、旅行保険にも入りました。
装備は万全に準備しました。
経口補水液や補給食も買いました。
いよいよあと3日・・・・・
ところが・・・・・
来たよ、まさかの台風が・・・・
(嫌な予感的中したわ)
今年発生が少なかった台風が何もここで出てこんでも・・・
しかも直撃って。
ある意味凄いよな、この狙ったかのようなタイミング。
当初、出発を1日早めて調整しましたが、それでも2日目がおそらく暴風雨。
さえぎるものの無い山の上での暴風雨は、以前乗鞍で経験しましたが、ハンパなかったです。
ご来光は諦めて日帰り登山にするとか。
日程を延期するとか。
日帰りで頂上を目指すのはかなりハードみたいだし
日程の延期はスタッフ皆の休日希望などを考えるともはや調整が効かない。
うーん。1時間悩みましたが、諦めることも勇気。
苦渋の決断。
富士登山、今年は断念しました。
また来年行きましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿