2016年8月19日金曜日

連載vol.6 出会いの楽しさ

初めて本格的な登山をしたわけですが、登山の楽しさを理解することが出来た理由のひとつに

「出会いの楽しさ」

が、(割と)コミュ障の私にもありました。

マラソンと違って、登山はゆっくりとしたスピードで登ったり下りたりするわけです。すれ違う時には「こんにちは!」とか、挨拶があるのも良いですね。マラソン大会では、皆同じ方向に走っていくので、知り合い同士参加でなければ話しながら走ったりはしませんし、そもそもが話す余裕もあまり無いです。3月に名古屋シティのハーフに出ましたが、男子がハーフでゴールしたあと、横を通っていくフルの女子(ウィメンズマラソン)に対して、男子が「頑張れー」とか声をかけたり、ハイタッチをして応援しました。(私もしました)あんな感じのコミュニケーションは凄く良いですが、それは出会いにはなかなかなりませんね。(いや、女子との出会いという意味ではなく・・・)

八合目付近で、ひょいひょいと走るように登っていく、見るからにスゴそうな男性を見かけました。登山というより、レースに出てるかのよう。格好も半袖に短パン、背中にはトレラン使用の小さ目のバッグ。

思い切って話しかけてみました。

「あの、富士山レースとか出てらっしゃるんですか?」

めちゃくちゃ爽やかな笑顔で

「あー。最近は出てないけど、以前は良く出てたかなー」

富士登山競争

という過酷なレースがあります。(この半年、富士を勉強するうちに知りました)このレースもヤバいです。富士の麓から、頂上まで走って登るという、言っていることの意味が分からないレースです。

大会概要
山頂コースと五合目コースと2種類あり

山頂コースに出場するには、まずは五合目コースに出場し「麓から五合目までを2時間25分でゴール」を達成しないと出れません。

五合目コース
距離15km、標高差1,480mです。15kmは、平坦な道なら私でも1時間半もあれば余裕でゴールですが、標高差1,480mということは、ずーーーーっと登りってことです。五合目に行くバスに乗っていて良く分かりました。

山頂コースは、五合目を通過し、さらにそのまま頂上までを目指す。つまり、今回私が登っている道を駆け上がっていくということです。そしてスタートの麓から、頂上まで「4時間半」の制限時間内で登らないと失格という厳しいルールです。それって頂上の前に高山病まっしぐらでないの??

山頂コース 距離21km 標高差3,000m 気温差21度 完走率50% ヤバいやつやなこれ

会話に戻します。

「そんな感じがしました。どれくらいのタイムで山頂まで登るんですか?」

「あー、前出たときは4時間は切ったかな?」

「マジですか!」

「制限時間4時間半だからねー」

「フルマラソンとかも出るんですかー?サブ4とか当たり前?」

「サブ3当たり前かな」(めっちゃ笑顔 爽やかすぎる)

今現在雲の上にいるわけですが、まさに雲の上の存在の方でした。

「ありがとうございます。では、失礼します!!」

その神の様な存在の方に深々とお礼をして、先を急ぎました。(その方は連れの方を待っていたようなので)



その後の私のペースが少しだけ早くなったことは言うまでもない。

さては、sora は来年出る気なんじゃねーの?とお気付きになられた方もいるかもしれませんが、私は有言不実行は一番キライなので、不確定なことについてはまだ何も申し上げません。









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