2016年8月17日水曜日

連載vol.4 異変

登り始めて1時間、七合目に着く少し前、立ち止まって水分補給をした時でした。

異様なめまいと、身体の中から暑さを感じました。すでにかなり発汗はしていて、おでこに当てているタオル地のバンダナはかなりびしょ濡れでした。

同時に何とも言えぬ不快感が押し寄せ、不快感は不安感に変わりました。

他の登山者にジャマにならないところに腰掛け、水分を取り、ゆっくりと深い呼吸を続けました。

確かに少しペースが早かったかもしれません。すでに何人もの登山者を抜かして登っていたので。

ただそれは無理してハイペースを作ろうとした訳ではなく、自分にとっての快適なペースを作ったらそのペースだった訳です。常に深い呼吸には気を付けて登っていました。周りに聞こえるくらいの呼吸音だったと思います。

少し長めに休みました。




セルフィで自撮り。かなり前に興味本位で買ったセルフィ(500円)が初めて役に立ちました。自分の写真は好きではないですが、まぁ、たまには。

上はTシャツのみです。マラソン用のアームカバーはどこを探しても見当たらず、下山後に分かったのですが、見事に自家用車の中に忘れてきてました。(ミス1回目)

15分も休んだら、すっかり回復しました。あの めまいが何だったのか、高山病の初期症状だったのか、熱中症だったのか、いまだに分かりません。

その後もペースアップしましたが、不快感は2度と起きず、1番恐れていた高山病には最後までなりませんでした。





七合目到着。花小屋
快晴です。



いよいよ細く険しい岩場を登ります。

ストックは登りでは使いませんでした。私の場合は、岩場は手をかけながら登るのが快適でした。




七合目、日の出館

 



ここまでで1時間20分。通常のペースだと、2時間。




日の出館のトイレ。
トイレは基本、それぞれの山小屋が管理するので、9月アタマに山小屋が閉まるとトイレも閉鎖されるそうです。トイレには、山小屋併設のものは3回利用しました。




年間30万人が訪れるという富士山。
この岩は、今までいったい何人の登山者が踏んでいったんだろう。

漠然とそんなことを考えていました。







OS-1は、凍らせて2本持って行きました。少しずつこまめに取ると良いです。他、山小屋で2本買いました。合計2リットルだったので、平均クラスの消費量ですね。





1時間半歩いたので、最初のアミノ酸を取りました。マラソンでも同じです。これも必需品だと思います。



険しい登りが続きます。晴れていたから良かったものの、「荒天だったら」と考えるとゾッとします。
 



山中湖が段々小さくなります。
 



東洋館
 



綺麗な山小屋ですね。




想像より狭い!



ついに標高3,000mを超えました!
 



ついに八合目に着きました! 
到着は9時10分。五合目から2時間10分で登りました。平均は3時間20分です。


続く


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