こういった感情は時間の経過とともに、まあいいか、と流そうとすることが増えました。
怒りや憤りといった感情は、あまりプラスに働くことは少なく、それを書き記してもしょうがない、いや、その労力がムダだと考えるようになりました。丸くなった証拠でしょうか。
ただ、今日は余りにもあきれる内容だったので書き記そうと思いました。書き記すことの利点は、頭の中が整理整頓できることと、後日読み直したときに、自分の価値観の修正や再確認が出来るからです。今現在は以下のような価値観であっても、後日変わることもあるからです。それが「成長」です。
「インターンシップ勉強会」なるものに、本日先ほど参加してきました。
企業向けのセミナーは色々とお誘いを頂いたりするのですが、時間が合わなかったり、私の職種に合わなかったりと、断わることが多く、実に久しぶりの参加です。名古屋仕入れから帰ってきてすぐの時間帯でしたがすごく楽しみでした。
開始10分前に到着すると、すでに参加企業の方が10名以上着席していました。その後、数人が来場して会が始まりました。約20名ほどの参加者のセミナー(無料)です。
「インターンシップ」
用語はある程度は知っていましたが、恥ずかしながら制度そのものについては無知でした。私にとっては「人材確保」の手段のひとつ、と位置付けていました。ぜひ勉強し、理解を深めようと思っていました。一緒に席を並べている企業の方も、良い人材を必要としている方たちであることはほぼ間違いないでしょう。
「人は財産」カッコつけた言い方ですが、そう思っている企業の方々ばかりなのかなぁ、と周りを観察していました。私にとっては「人材は財産」、会社を運営していく上で最も重要な要素だと位置づけています。どんなにいい店でも、どんなにいいシステムでも、最後に動かすのは「人」です。
前方に講師の男性が1人座っていて、プロジェクターが準備されています。某 人材斡旋(派遣)系の大手の会社の方でした。年は私より6つほど上の方。
岐阜県インターンシップ推進協議会の女性の方の説明ののち、講師の方の説明によりセミナーが始まりました。
インターンシップ
簡単にいうと、主に大学生をターゲットとし、卒業前の就職活動時期に会社に来てもらい「職業体験」をしてもらうプログラムです。主に5日間くらいの期間が平均ですが、最近では1日だけという日程もあるとか。ただ、1日だけでその会社のことや仕事内容が理解できるのかな?
最初の説明は、インターンシップそのものの普及率(利用率)などから。東海地域が他地域に比べて普及率が断トツで低いとか。各企業さん、もっと魅力的な内容を学生さんに提示してください、的な話から始まる。
「何だか我々に対して否定的な言い方だな」最初はチラッと思っただけでした。
普及率については、企業側ばかりの責任なの?と思いました。東海地域の学生そのものや斡旋する学校側にも原因はないの?と思いました。また地域性、例えば地域の広大さ、交通の利便性などもあると思うので、数字だけでは測り切れないのでは?と思いました。
基本この講師の方、この後ずっと、「参加企業の皆さん、ぜひもっと頑張ってください」という言葉が端々に現れました。このセミナーに参加しているだけでも皆さん、実に積極的だと思うのに、何で否定的な意見を言われないといけないの?終始そんな感じでした。
その後気になるフレーズがいくつも口をついて出てきました。
1.とにかく学生がもっと理解しやすい体験プログラムを実施してほしい。
2.保険に入ることを勧めてほしい。(保険に入らせるのは学校側の仕事のようなのだが)保険に入っていないと、万が一の事故の際に、学生の親が心配して親からのクレームに発展するから。
3.現在、貧乏な学生が多い。というのは、弁当を作ってくる学生が多い。
4.トイレの場所など、会社内における施設や設備など、どこに何があるなどは、社内に分かりやすく掲示してほしい。学生が迷ってしまうので。
5.学生はSNSで「このインターンシップは良かった」とかツイッターなどでつぶやくから、ぜひFB(フィードバック)をしてあげてほしい。
6.学生はFB(フィードバック)を望んでいます。良かった点を褒めるだけでなく、悪かった点などの問題点も本人に指摘してあげて欲しい。問題点を言ってもらえなかった、などの声が学生からあがっている。
???????
この講師の方、価値観、少し変では?
それか、私がおかしいのか?
聞くに堪えないフレーズがいくつもいくつも飛び出します。ええええ?それが今のスタンダードなの?と何度も思いました。
1.とにかく企業さん、頑張ってください。が一番多かった。それは、企業、学生お互いなのではないのか?この人、我々「企業側」の目線に全く立ってないな。「どうしてそこまで学生を持ち上げる必要があるのか」そこが一番不思議でした。昨今の有効求人倍率を見れば、完全に人手不足、売り手市場なのは良く分かります。だからといって、そこまで学生を大事大事にすべきなのか?学生も大事にされることを望んでいるのか?
2.4年生の大学生でいえば、20歳を超えている成人です。一人前の大人であるわけです。何で、20歳を越えてまで、親である保護者の目を気にしなければならないのか?実際問題そういう過保護な親が存在することは紛れもない事実だろうが、仮にも人材あっせん会社の人間がその重要性をここまでうたうのか?だから日本の若者は一人前になれないのでは?そして逆に、そこまでダメな学生ばかりではないのでは?
3.弁当を作ってくる学生が貧乏って・・・何で言い切ってしまうの???どこまで学生をバカにしてるんやろ。
4.トイレの場所って・・・・保育園生か・・・口があるんだから聞けばいいやろ。もうやだ。実際にあったとしても、そんな少数意見をスタンダードな声にするなよ。
5.ツイッターでつぶやかられてしまうから気を付けましょう。 ふーん、だから?
6.問題点も言ってほしい、と学生が言っている。わずか数日のプログラムでそこまで見えるかって。FB、つまりディスカッションみたいなことはすでに面接等ですらおこなっているし、人生相談的な内容になってしまい、むしろ元気になって帰っていくケースもうちでは多々あります。セミナーでは「社会貢献」と言っていたが、そんな言葉はおこがましい。こういったプログラムを通して、うちの店を通じて、その子がいい経験をしたと思ってもらえばそれでいい。私はそんなエライ人間ではない。ただ、自分の経験に基づき、本気で、心から付き合っていくだけ。
ここに書いてみて分かりました。
インターンシップ制度そのもの
今回のセミナーそのもの
どちらも問題ではありませんでした。
今回の講師の方の価値観、あるいは表現の仕方が問題でした。あくまでも私にとっては。
失礼は承知のうえで途中退席しました。これ以上いると、質疑応答に入る前に意見を言ってしまいそうな自分が怖かった。そうすることで、他の参加者の方の時間に迷惑をかける前にも。
参加者の皆さん、疑問に思わなかったのかなぁ?
私だけだったのかなぁ?
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