2012年11月14日水曜日

雪道の走り方

雪道を走り続けて11年。

交差点内で一回転したり、わだちにタイヤを取られて反対車線に突っ込んだり、色々経験しましたが、飛騨路の雪道をなめたら絶対危険です。


ここで注意事項をまとめてみます。

1.スタッドレスタイヤかタイヤチェーンは必須です。突然降りだすこともあるので、12月過ぎたらノーマルタイヤのみで高山に来るのは危険です。(今日の大雪はびっくりでした)ちなみに4月前半でもドカッと降ることがあります。

2.2駆か4駆かでいうと、当然4輪駆動のほうが安心ですが、最近では飛騨地域でプリウスに乗る人も増えました。とんでもない雪道を走るわけでなければ2駆でも大丈夫なようです。それに、滑りだしたら2駆も4駆も関係ないです。

3.よく見るスリップ事故で多いのは、下り坂やカーブですね。これは慣れている私たちでも絶対に減速します。

4.上り坂でのスタック(タイヤの空回り)は、ふかし過ぎが原因です。2速スタートくらいでゆっくりとスタートし、安定した速度で走るのが安全です。ゆっくり過ぎるとかえって止まってしまい、スタックの原因に。

5.急なブレーキはスリップの原因のひとつです。減速はシフトダウンが必須です。オートマでもエンジンブレーキを使った方が安心です。(ただし5速から3速はちょっと急かも)軽く踏みながらのブレーキと併用で。

6.厳寒期(1月2月)の凍結も危険です。雪がある程度積もっている方がかえってタイヤは路面をとらえます。雪が無くても路面が光っていたら凍結の可能性があります。ただ凍っているかの判断はしにくいので、平坦な道で、後続車がいないことを確認し、スリップしない程度でわざとブレーキを軽く踏んで、滑るか確認するという手もあります。トンネル内や橋の上などは特に要注意です。

7.上り坂ではカーブでも無い限り、スリップすることはあまり無いです。スピードをゆっくり上げ、なるべく止まらないように。頂上手前で減速し、下り坂は極力減速で。早い後続車が来たら、平坦な道でハザードをたいて譲ってあげて下さい。逆に追い越す際は、下り坂やカーブでは絶対危険です。あと、車線を変えるのでわだちでタイヤが横すべりしないように注意が必要です。

8.しょっちゅう高山に来るのであれば、雪用ワイパーに変えることをお勧めします。低温下での吹雪になると、ワイパーに雪が凍りつき、ひどいときには30分おきに車を降りて雪を取らないと危険です。

9.車の屋根に、雪を大量に載せたまま運転し、車内が暖気されると、ブレーキを踏んだはずみで大量の雪がフロントガラスにずり落ちてきます。タイミングが悪いとワイパーのモーターがいかれます。(経験あり)屋根の雪はある程度下ろしてから発進したほうが良いです。

10.雪国では有名な光景ですが、駐車中にワイパーをそのままにしておくと、フロントガラスとワイパーゴムが凍りついてしまうことがあります。車を止める際はワイパーを上げた方が良いです。雪よけもしやすいです。

11.街中を走る際も、停止は早めに。雪の上では思ったより制動距離が伸びます。止まれ切れずに前の車にドンとぶつかってしまう光景もよく見かけます。

12.これからの時期、融雪剤を散布する除雪車に遭遇しますが、前方でまいている際は少し離れた方がいいです。(無理に追い越さないように。たいてい譲ってくれますから)融雪剤は塩化カルシウム、つまり塩なので、車の足周り(シャシ)を傷めます。うちのトラックの下部(鉄部分)は腐食が激しいです。まるで海沿いのトラック並み。最近のGSの洗車機は下部洗浄もあるので、これからの時期はやった方が良いです。(うちのトラックは入らない^^;)ちなみに、融雪剤はホームセンターでも手に入るので、各家庭でもまいたりしてますが、雪で濡れた手で触ると、皮膚炎になることがあるそうです。

13.極寒期(1月2月)はマイナス10度を超えるような時もあります。特にスキー場に行ったときなど、駐車するときはシフトをPに入れたらサイドブレーキを引かない方がいいそうです。(マニュアル車なら1速かバックで)というのは、サイドブレーキを引いてると凍りついて戻らなくなることがあるのです。ただ、わたしの場合は今までずっと引いていますが、凍らせた経験は無いです。(むしろニュートラルのままでブレーキをかけ忘れ、車が勝手に動き出すほうが怖いかな。)

まだまだありそうですが、思いつくのはざっとこんなもんです。


とにかく、時間に余裕をもって、ゆっくり目の運転を心掛けて下さいね。
今の時期は、紅葉と雪のコントラストの飛騨路を楽しんでください。


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