2013年4月8日月曜日

僕とトラック

「おはようって・・・オレのフロントガラス見てくれよ。これ雪だよ!雪。まさか俺に乗るつもりかよ!」

「今日の仕入れはハイエースにしてくれよ。ハイエースはまだスタッドレス履いてるんだろ。」

「まぁそりゃ オレの方が積載量は上だけどさぁ。道中、きっと雪あるよ、絶対!

・・・あ、無視して乗りやがった。・・・もうオレ知らないぜ」



「ほらぁ!やっぱり高速、チェーン規制じゃねーか!どうすんだよ?

・・・ば、ば、ばかっ!何で迂回がせせらぎなんだよ!普通は41号だろっ!」


「・・・行けって言うなら行くけどさぁ。何かあってもオレのせいにはすんなよ!」


「ほらぁ!道に雪積もり始めたぜ!ひどい吹雪だし、マイナス3度て。だから行きたくなかったんだ。ぶつぶつ」



「ほら、峠越えたら大丈夫だろって。峠手前はけっこうな積雪だったじゃねーか。サカナクション歌って余裕見せてたつもりだろうけど、声ふるえてたぜ。・・っとに懲りねーな。」


「そりゃさぁ。都会じゃ桜も散って小春日和が続いて、タイヤを履き替えたくなる気持ちは分からなくもないけどさぁ。こんな危ない事、毎年春先と秋の終わり頃に繰り返してるんだからさ。どこかに控えておくとかしたら?」










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