案外、手間が掛かります。
本当はこうして毎晩沸かしてくれていることなんか
子どもからしたら、知る由もない。
それで当たり前。
自分を振り返っても、親に感謝なんかしてこなかった。いや、いまだに面と向かっては、なかなか言えない。何か照れ臭いかな。
こういうものなのかな。
引き継がれていくものなのかな。
当たり前のように
御飯が出てきて
当たり前のように
洗濯された服があって
当たり前のように
家は綺麗になっている(と言えるほど実際には綺麗ではないけど)
いつか、分かる日がくるのだろう。
いつか、この家を出て行き
いつか、戻ってきた時に
当たり前のように、麦茶を出してやろう。
「この味!この味! やっぱ、実家のお茶は美味いなぁ」
そんな妄想をしながら
今夜もお茶を沸かす、そんな日々。
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