2017年9月30日土曜日

北アルプス奥地へ

9月26日(火)北條さんと仙丈ケ岳に行き



9月28日(金)の夕焼け
西小学校より撮影



今年の9月は、天候不順だった8月に比べれば、割と晴天続きだったように思います。

限られた無雪期の登山。あと少しで終わりのはず。つい先日行ったばかりですが、あと1回はハードな山行に行きたいな、と仙丈ケ岳から戻ってきてすぐに思いました。

今週末、仕事の状況的に何とか行けるはず。逆に来週(10月1週目)は忙しくなり、連続仕入れになるから休みを取ることは難しい。

9月30日(土)
10月1日(日)
この2日間を狙うか。天気はバッチリ。気温は低めだが。

と考え始めたのが28日(金)の名古屋仕入れの道中。2日(月)が、山から帰ってきて即また名古屋仕入れになるのが大変だが、このタイミングしか無い。

さて、どこに行こう。

憧れの穂高縦走は?
涸沢から奥穂まで登り、山小屋に泊まり、奥穂高ー前穂高を縦走して上高地に戻る。(西穂は外す)で、さっそく山小屋に問い合わせてみました。
「そうですね。かなり混んでます。3人で1つの布団になるかと」
やっぱりな。土日で好天で涸沢の紅葉付きなら致し方ない。激混みはやめよう。

それならいっそ北アルプス奥地に行くか。ずっと行きたいと思っていた双六方面。
 
北アルプスは山が終わるのも早く、奥の方から山小屋も閉まっていきます。奥地の山小屋、黒部五郎小屋は9月30日が最終日でした。問い合わせると、宿泊者も少な目。

私は静かな山が好き。
 
よし、このルートで行こう。

初日 早朝出発。双六岳経由で黒部五郎小屋まで一気に行く。到着時間が13時より前だったら小屋から黒部五郎岳をピストンする。
翌日 鷲羽岳ー水晶岳まで行き、下山。

とにかく遠いです。コースタイムでいけば、間違いなく2泊3日以上のコースです。初日の新穂高登山口→黒部五郎小屋までのコースタイムは11時間半。4時に出たとしてもコースタイムなら15時半に到着。私が普段、コースタイムの7割から8割で歩けているので計算ならいけるはず。とはいえ、この距離だし、行ったことのない山だし、何より山では何があるか分かりません。不安も、もちろんありました。

自宅出発はAM2時半。
 



北アルプスは、新穂高から入るのは1年振り。昨年行った槍ヶ岳、笠ヶ岳以来です。自宅からもっとも近い登山口。アプローチももっとも楽。嬉しいなー、久しぶりだ!

ところが・・・・

道中に感じたいやーな予感が

みごとに的中し・・・・

まさかの無料駐車場が満車。AM3時半で(大汗)

駐車場のおじさんの対応がマジで怖い。身勝手な停め方をする方も多いらしく、夜中の警備で大変だし、そりゃ言葉も悪くなりますよね^^;

ということはどうなるのか・・・

そう。鍋平臨時駐車場に回されるのです。ひええええええええ。マジかー。
これが半端なく遠い。。。。
出だしからつまづいたー(汗)
 

 
鍋平は奥の第2駐車場まで行った方が近いですが、夜中だと少し分かりにくいです。第2駐車場はなぜか有料の300円の看板が。けど、翌日に戻って来たときに回収する人が誰も居なかったので払わずに帰ってきてしまいましたが。 
 

 
帰りに撮影した鍋平駐車場へのアプローチ。
帰りは、結構な登りになります。
疲れ切った身体にはキツイです。
 

 
帰りに撮影。こんな穏やかな道では無いです。かなり狭く、ぬかるみもひどく、半分崩れたような箇所もあります。夜中に鍋平から新穂高に向かう際も、くだりとはいえかなり長く感じます。
 

 
コースタイムは、くだりが30分。登りが45分です。
かなり長いです。
言ってみれば、マラソン大会に出場するために、スタート地点まで3kmほど走ってきてくださいね、となっているようです。そんな大会あったら大ブーイングです。
 
この新穂高の駐車場の問題は、何とかすべきだと強く思います!!(地元だけに余計に)
私が勝手に考えた改善策
 
提案1
今の無料駐車場を有料にする。(八ヶ岳は有料です)1台あたり1,000円回収します。それも1日あたりにする。ほとんどの登山者が1泊か2泊以上だと思います。情報によると150台が停めれるらしい。1日あたり15万円、月にすれば450万もの収入になります。(平日や悪天候時も踏まえるとここまでの数字にはならないでしょうが)それでも充分な収入では?なぜ無料なのか、その方が理解できません。
 
提案2
今の鍋平臨時駐車場は当然無料にする。あれだけ離れていれば下が有料の1,000円になっても下に停めますね。上は絶対に無料にすべきです。長期間、例えば1週間とか山に入る方は、下が有料だと結構な駐車場代になるので、無料の方に停めるかも。それで良いのでは。
 
提案3
その駐車場収入で、鍋平駐車場⇔新穂高登山口のあいだの登山道を整備する。何しろこの登山道が酷すぎる。(これが一番の問題点)北アルプスで最も整備されていない登山道では?もっと整備されれば鍋平での駐車もまだ苦にならないかも。
 
提案4
その駐車場収入で、新穂高の駐車場を整備する。隣の深山荘との境界もきちんと定め、区画を整理し、舗装し、快適なトイレなどを設置し、機械式のゲートも設ける。そうすれば現在の警備の方の人件費も浮く。
 
北アルプスの玄関口、新穂高登山口は車でのアプローチもしやすく、登り始めも穏やかな林道から始まるし、上高地のようにバスの乗り換えの必要もなく、なかなか良い登山口だと思います。150台もの駐車場が埋まるというのは人気の証拠です。だからこそ、全国から来てくれる登山者に快適な登山をしてもらうためにも、駐車場はもっと整備をすべきだと思います。そして我々山を愛する登山者は、そのための費用(駐車場代)くらいは支払うべきだと思います。

と、私がこの程度のブログで叫んだところで何も変わらないので、色々と方法を考えてみようと思います。



 

2017年9月29日金曜日

連載 vol.4 山 de デセール!?

仙丈ケ岳の頂上ではなく、もう少し北側の小仙丈ケ岳のピークまで行って休むことにしました。
お腹が空いてきたので、急ぎ足。帰りのバスの時間(16時)も気になりだした頃。
 
 

 
 
 
小仙丈ケ岳への稜線
 


 
仙丈ケ岳を振り返る


 
あ、雷鳥。
今年は良く雷鳥を見かけました。
 


 
あと少し。それにしても本当に穏やかな登山道です。
バスの時間制限さえ無ければ、初心者の方にもぜひお勧めです。
 
平日はAM8時と遅いですが、土日や夏のピーク時は2時間早い便があります。
その便なら充分日帰りで行けますね。

13時半 小仙丈ケ岳登頂。
さっそく北條さんが次から次へと食材を出し、調理していきます。
 

 
フランスパンを切って、とろけるチーズとミニトマトを載せたらバーナーで焼きます。
すげェ。



 
美味そう。

 

 
ムール貝とベーコンの缶詰。
贅沢やー。



 
私は赤ワイン持ってきただけ(汗)
白ワインでも良かったですねぇ。
 
山に乾杯!!



 
バウムクーヘンも、シナモンシュガーを振りかけたらバーナーで焦がす。
美味い!!




極め付けがこのデセール(デザート)
ベースを丁寧に持ってきて、その場で仕上げをしてくれました。
感動です!!



 
仙丈ケ岳を向いてパシャ。(ガスっちゃったけど)
 
ヤバい。美味過ぎる。
ジークフリーダで食べさせてもらえるようなデザート、いやデセールを標高2,800mの山で食べれるってなかなか無いことですよね。
 
いやー、本当に私ばっか申し訳ない。
 
ワインもいい感じで進みましたが、さすがに帰りのバスの時間が気になりだしました。
それが無かったらかなりいい気分だったので、飲み干してましたね^^
 


 
14時10分 下山開始。
若干、ほろ酔いでしたが、汗ですぐに飛びました。
コースタイムはちょうど2時間。
コースタイムで降りたらバスに乗り遅れます。
 
 

 
途中、北條さんの膝が痛みましたが、何とか15分前に北沢峠に下りてこれました。
 
 

 
↑ 動画にアップしてみた。
おや、スマホでも見れるようになったのか。
 
動画、いいな。
写真では伝えきれない臨場感が伝わる。
 
 
 
その後、17時に仙流荘に戻り、アニキのジムニーを私が運転。
アニキの案内で、伊那市が見渡せるお風呂へ。
その後、夕飯を食べ、合流地点に着いた頃はすっかり日も暮れていました。
 
それにしても何から何まで(登山届まで)北條アニキに甘えてしまいました(大汗)
赤ワインと食べる予定だった私の手作り燻製チーズは、食べるものが沢山あったので、北條さんへお土産として持って行ってもらいました。後日、美味かったと言ってもらえて嬉しかったです。
 
アニキ、本当にありがとうございました!!
 
来年は、山で「手巻き寿司」
ぜひ、やりましょう!!
 
 
 
 

 
 

2017年9月28日木曜日

連載 vol.3 デセールって何?

登山前日の北條アニキとのLINEのやり取り。

私が、山でワインとかどうでしょうか?と提案したら
「いいねえ」とのお返事。

その後、食事をどのようにするかを決めていなかったので

私 「お疲れ様です。明日の昼飯はどういう予定ですか?オニギリとか持参、もしくは山小屋で食べるとか。北條さんに合わせます」

アニキ 「ワインで乾杯ならと思ってバゲット1本、ゴルゴンゾーラチーズ、生ハム、ベーコン、ムール貝缶詰、デセールを2人分持ちました!」

アニキすげえ。準備ハンパない。

けど、デセールって何?


 
妻に送ったメール。
 
 

 
調べてみたが、どうもデザートのことらしい。
 
ドイツで修業された一流のパティシエですからね。いったいどんなものを準備してもらえるのか、めちゃくちゃ楽しみでした。そして私はワインだけ準備という、何と楽チン^^;
 
 
 
 
穏やかな稜線歩き
仙丈ケ岳は最初から最後まで歩きやすい登山道でした。


 
残念なのは、だいぶ雲が出てきてしまいました。
山では、昼頃になるとかなりの確率で雲が湧いてきてしまいます。
仕方ないです。
 

 


 
登り切ると


 
千丈小屋でした。


 
トイレを借りて


 
千丈カールを眺めながら
 

 


 
いよいよ頂上まであとわずか。
途中知り合った、2人組の山ガールとここですれ違う。
2人ともなかなか早いですね、というか、我々が馬の背ヒュッテで時間使い過ぎてしまったのか(汗)
 
南周りの方がメジャーかな。

 

 
PM12時半
仙丈ケ岳登頂(標高3,033m)
 
 
 
雲が広がってしまいましたが、まずまずの景色。
 
さて、お楽しみの大休止です!!!
 
 
 

2017年9月27日水曜日

連載 vol.2 馬の背ヒュッテへ

 
AM8時、バス出発。満席です。


 
1時間後、登山口の北沢峠に到着。
すごく爽やかな登山口です。
 


 
この北沢峠からは、主に仙丈ケ岳か、甲斐駒ケ岳に向かう人が多いようです。
 


 
トイレに行って、いよいよ登山開始。
ちなみに、北沢峠出発の最終のバスが16時発。
これに乗り遅れると、大変なことになります(汗)

 
穏やかな登山道。
紅葉が始まっています。


 
AM10時 大滝頭分岐到着。
ペース早っ。コースタイムの半分です。
 
というのは


 
北條アニキ、登るの早っ。
私のペースだと追い付けません。


 
藪沢小屋は無人の避難小屋でした。
中はちょっとカビ臭かったです。




 
紅葉が綺麗です。登山道というより、どこかのお宅の庭園に来たかのようでした。


 
AM10時40分
最初の目標、馬の背ヒュッテに到着。
 
アニキ「すいませーん。お風呂入らせてくださーい!!」
と冗談を言いながら入っていく^^;
 
というのは
 
北條のアニキがこの馬の背ヒュッテのおかみさんと知り合いらしく、おかみに会うのも今回の登山の目的のひとつでした。おかみと言っても、貫禄あるおばさんではなく、むしろ笑顔の素敵なおかみと呼ぶにはまだ若くて綺麗な方。そして、話をさせてもらってから知ったのですが、登山の雑誌やテレビにも出ているスゴイお方でした。(気さくな方なので、そんな凄そうな方には見えないのですが)
 
日本海から太平洋まで全てのアルプスを単独で縦走したことがあるとか。
その間、お酒の入った一升瓶を背負っていたとか。
ヒマラヤに行ったことがあるとか。
 
アニキと3人で、時の経つのも忘れ、1時間近くも話し込んでしまいました。
おかみ「暇だから飲んじゃおっかな」とビール。
我々にはラム入りのコーヒー。
まだ登頂もしてないし、帰りのバスの時間もあるのに^^;
 
時間があったらもっと色々話したかったです。
 
 
 
最後、3人で記念撮影。有名な方なので、モザイクかけんでも良かったかもしれないけど。
 
AM11時30分
さて、仙丈ケ岳へ向けていよいよ出発です!!
 
 
 
 
 

2017年9月26日火曜日

北條アニキと行く仙丈ヶ岳

9月14日(木)八ヶ岳日帰り4座縦走
9月16日(土)子どもたち小学校運動会。台風の影響で午前で終了
9月17日(日)から18日(月)夜中にかけて、台風18号が飛騨地方を直撃。それを避ける為に、17日夕方に、急きょ名古屋のビジネスホテルに宿泊しての名古屋仕入れ。いつものように夜中に出発せずに正しい判断でした。相当に強い風台風でした。天気を読めるようになったのも、山登りのおかげかもしれません。

9月4週目は結婚式の仕事が多く休みは取れず。
 
そんな折に、萩原のケーキ屋さん、ジークフリーダの北條さんから登山のお誘いが。
北條さんとは、4年前の母の日で花とスイーツでコラボしているんです。

行き先は
仙丈ヶ岳!!南アルプスの女王です。

そもそもが、ある日の市内のホームセンターで見かけた車がこれ。
 



カッコいいジムニーやな。
塗装の色がちょっと見ない色目。
 

 

背中のタイヤカバーの字のデザインとか、他にも何かとかっこイイ。
 

 
あれ
 


このステッカー。どこかで見たことある。

さては、ヤカタさんか、ジークさんの車だったのか。

で、ホームセンター入り口で北條さんとバッタリ。
何かなっとく。

その場で立ち話を色々と。
で、山の話になり、LINEアドレスをその場で交換。

登山日は、9月26日(火) 晴天の予想です!!




仙丈ヶ岳
長野県伊那市と山梨県南アルプス市にまたがる南アルプス国立公園内の赤石山脈の北部にある標高3,033 mの山。隣には、甲斐駒ケ岳があります。

楽しみ―。南アルプス初めて!!

AM5時、途中で待ち合わせをして、北條さんのジムニー1台に。南アルプスは基本的に登山口がマイカー規制の掛かっているところが多く、仙丈ヶ岳もバスの乗り換えが必要。その辺りの入念な下調べが必要です。けど、ほとんど北條アニキがやってくれました。今回、弟分の私は何かと楽してばかり^^;


 
仙流荘(戸台口)⇔北沢峠間のバスのチケット売り場。
往復で1人、2,680円なり。


 
バスの乗り場付近。平日にも関わらず、すでに何人も並んでいます。
この時期の平日の始発がAM8時と、遅いんです。
日帰りを予定しているので、綿密な行程表が必要です。
(実際の行程はかなりザックリしたものでしたが・・笑)



 
遠く、鋸岳(のこぎりだけ)が見えます。
 
今日も快晴で申し訳ない!!!

続きます。