2017年9月5日火曜日

試練と憧れ〜剱岳を目指して


登山家が憧れる山
剱岳(標高2,999m)
 
剱岳は古来、立山修験と呼ばれる山岳信仰の対象であり雄山神社の祭神の一柱である天手力雄神の神体として信仰を集めてきた。立山信仰では「針山地獄」と言われ、登ることが許されなかった。
映画「剱岳 点の記」の内容から

 



登山口にある石碑




一、劔岳は岩と雪の殿堂である 人身とも鍛錬された人々よ来れ

一、気象は激しく変動する 冷静沈着な行動に徹せよ

一、掟は厳しい 力と勇気をもって苦難に挑め

一、自然は生命を躍動させる 無垢な姿をとこしえに

一、山に寄せる心のたかまり 劔岳は逞しさと豊かさを育む

1975年、42年も前に作られた石碑の言葉が胸を打つ。

私の中の「山に寄せる心のたかまり」は、国内でも最も危険で厳しい山、剱岳への思いが強くなってきていました。

目指すは、早月尾根からの日帰りルート。コースタイムは、15時間30分。普通は最低でも1泊2日で挑むコースです。国内の登山コースの中でも、屈指のハードなコースです。




決行日は、9月5日。移動性高気圧に覆われる今が良いはず。今年は、9月に入り天気図が一気に秋に変わりました。今こそ登山シーズンです。




黄線の早月尾根のピストン往復です。途中に山小屋はひとつしか無く(早月小屋)、更に水場も無いため、充分な水を持って行く必要があります。ハイドレーションパック2Ⅼに500mlのペットボトル2つ、合計3L 持って行き、それでも足りずに小屋で2Ⅼ買いました。

往復の距離は約16.4km。
登山口(馬場島)の標高が760mと国内でも最も低い登山口な為、標高差2,239mという標高差でもトップレベルです。先月に行った富士山御殿場ルートがこれに匹敵しますが、山の質がまるで違います。
 
前日はいつものように名古屋仕入れを往復し、仮眠を取った後、自宅で夕飯を食べ、車に布団などを積みPM21時頃出発。41号を北上します。馬場島までは思っていたより近く、ほぼ1本道で走りやすかったです。23時、登山口駐車場はそれほど混み合うこともなく、一番上に停めれました。ビールを飲んで仮眠しますzzzzzz星が綺麗です。
 
AM4時前。寝れたのかよく分からない状態でしたが、のそのそと起きて着替えます。当然、外は真っ暗闇です。4時には出発する予定でしたが、不安で気持ちが乗らないせいか、出発が遅れました。AM5時、ようやく登山開始しました。
 
続く
 
 

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