2012年8月10日金曜日

オオハンゴンソウ

オオハンゴンソウ(大反魂草、学名:Rudbeckia laciniata
キク科オオハンゴンソウ属の多年草

環境省指定特定外来生物


(wikiより抜粋)


いつの頃からでしょうか、仕入れの帰りのせせらぎ街道、西ウレ峠を過ぎたあたりから群生しているのをよく見かけるようになりました。最初の頃(4~5年前くらい)は、ヒマワリみたいで綺麗だなーと思っていましたが、急速に群生が広まっていき、夏が来るたびに段々と気になるようになってきました。

色々と調べたら、明治時代に観賞用として輸入されたものが野生化し、全国に爆発的に群生していったようです。

その繁殖力は大変に強く、茎を切っただけではまた来年咲いてしまうので、根っこごと抜かないと駆除出来ないようです。本来あるべき植物の生態系を壊してしまうので、全国的に問題になっているようです。

飛騨地域でもボランティアの方たちを中心に、よく「特定外来植物駆除中」という看板を出して暑い中駆除をしている方たちを見かけます。草刈り機ではダメで、1本1本手作業で抜いていかないといけないので、相当に大変な作業のようです。(本当にご苦労様です!)それでも相当に広範囲に渡っているのか、一面の黄色いお花畑を本当によく見かけます。知ってしまってからというものは、見るたびに不気味さを感じます。

こういった「特定外来生物」は他にもたくさんあります。
例えば、数年前まで市場でも流通していた「ボタンウキクサ」 (私たちはウォーターレタス(Water Lettus)と呼んでいました)も繁殖力が強く、現在では流通が禁止されています。




(wikiより抜粋)


いまだに流通している、浮草系で有名な「ホテイアオイ」は、特定外来生物には指定されていないものの、 「世界の侵略的外来種ワースト100」には指定されています。自宅の池だけならまだ良いのかもしれませんが、間違っても近所の池や湖に捨ててはいけませんね。


これら、全ての植物にいえるのは、それぞれに原産地があるわけです。

ホテイアオイ 南アメリカ
ボタンウキクサ 南アメリカor中央アフリカ
オオハンゴンソウ 北アメリカ

主に明治時代や戦後に観賞用として人間の手によって持ち込まれたもので、これらの植物に罪があるとは思えません。たまたま持ち込まれた場所が繁殖に適していたか、むやみやたらに栽培されたか、その美しさには罪はないのに、まるで「悪魔」かのように恐れられ、いまやその持ち込んだ人間の手によって駆除を余儀なくされている。


何ともやりきれない話です。


※市場で「ルドベキア」として流通しているものは正しいのでしょうか?
「オオハンゴンソウ」そのものを見かけることもあります。市場の社長に今度聞いてみようと思っています。

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